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東京海上グループの情報漏洩問題――産業スパイさながらの実態とは?
東京海上日動火災保険と東京海上日動あんしん生命保険の社員が、三菱UFJ銀行(MUFG)に出向中に顧客情報や業務資料を漏洩していた問題が発覚した。
これは単なる情報管理ミスではなく、産業スパイさながらの手口で行われていたことが明らかになっている。
企業スパイのような情報漏洩の手口
出向者たちは、MUFGのデジタルトランスフォーメーション(DX)施策や保険販売データ、さらには競合他社の研修資料まで不正に取得。
パソコン画面をスマートフォンで撮影し、「Microsoft Teams」などの情報ツールで送信したり、印刷した資料を直接持ち帰ったりするなど、巧妙な手法が使われた。
さらに、出向者は単独で動いていたわけではなく、東京海上側から「他社の動向を密に情報連携してほしい」との指示があったとされる。つまり、組織的に情報を不正取得する構造があった可能性が高い。
不正競争防止法違反の疑い
不正競争防止法では、営業秘密の不正取得や利用、開示を禁止している。
この問題は、単なる企業コンプライアンス違反ではなく、違法行為に該当する可能性があり、金融庁や警視庁も調査に乗り出している。
大企業における産業スパイ行為は、競争を歪めるだけでなく、社会全体の信用を損なう。東京海上グループはこの危機にどう対応するのか、今後の動向が注目される