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この事件の要点をざっくりいうと
- イオン九州の店舗を訪れるともらえる「来店ポイント」計約538万円分をだまし取ろうとしたなどとして、男が福岡県警に逮捕されました。
- 逮捕されたのは、北海道・石狩市の無職、菅野大悟容疑者(29)。
- 3月1日〜4月11日に約269万回店舗を訪れたように装い、計約538万円相当のポイントをだまし取ろうとしたとした疑いが持たれています。
イオンの「来店ポイント」詐欺
イオン九州の店舗を訪れるともらえる「来店ポイント」計約538万円分をだまし取ろうとしたなどとして、福岡県警は12日、北海道石狩市花川北二条2、無職、菅野大悟容疑者(29)を私電磁的記録不正作出や同供用、詐欺、詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
菅野容疑者の手口は、位置情報を誤信させるソフトを使い、九州の全71店舗を毎日訪れたように装っていたということです。
参照:NHKニュース
菅野容疑者は、容疑を認めています。
福岡県警によると、現金と同じように使えるポイントを不正アクセスで企業から詐取する事件の立件は、全国初ということです。
菅野容疑者は動機を「ポイントで買い物をしたかった」などと供述しています。
自宅のパソコン45台を使用
菅野容疑者の逮捕容疑は、今年の2月から4月の間、来店ポイントを集めるためのアプリを自宅のパソコンに取り込み、イオン九州の約70店舗内にパソコンがあるように位置情報を偽装。
140円相当のポイントをだまし取り、さらに約538万円分を詐取しようとした疑いです。
このために、計269万回超の不正アクセスをしたということです。
菅野容疑者は少なくても1000以上のIDを作り、45台のパソコンでアプリを起動し、複数のソフトを稼働させて自動的に不正取得を繰り返す仕組みをつくっていました。
「来店ポイント」とは
「来店ポイント」はイオン九州が2月から始めたサービスで、店舗でアプリを起動させて「チェックイン」すると、各店舗につき1日に1回だけ2円相当のポイントがもらえる仕組みです。
イオン九州の店舗は九州に71店舗あり、1日で全店舗を回っても最大で142ポイントしか付与されません。
菅野容疑者は、3月1日〜4月11日に約269万回店舗を訪れたように装い、計約538万円相当のポイントをだまし取ろうとしましたが、4月上旬に保守管理の担当者が不審な点に気付いて県警に相談したため、このポイントは付与されませんでした。
42日間で、269万回。
九州のイオンをすべて1日でまわったと仮定して、最高で2ポイント✖️71店舗✖️42日間=5964ポイントです。
この450倍以上をパソコンを使い、不正に搾取しようとしていたようです。
石狩市にあるイオン
石狩市には『イオンスーパーセンター 石狩緑苑台店』があります。
ここはそこそこ大きいイオンで、菅野容疑者の自宅から2kmくらいの距離です。
当然車を使えば、石狩市は札幌に近いのでたくさんのイオンがあります。
また、イオンのポイントのWAONは、イオン以外でも使えますし、ネットで換金もできます。
500万円以上のポイントであれば、買い物というより換金して生活費や遊興費に当てるつもりだったのではないかと思われます。
しかし、自宅に45台以上のパソコンというのは異常です。
他にも何か余罪があるかもしれません。