この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
遺体遺棄をケースワーカーが手伝った前代未聞の事件
京都府の向日市地域福祉課主査の余根田渉(よねだわたる)容疑者(29)と1階に住む無職の橋本貴彦容疑者(55)が5月11日午前11時過ぎ、駐車場に遺体を遺棄し逮捕された事件。
参照:朝日新聞 参照:関テレ
週刊文春で事件の異様さを報じています。
橋本容疑者は、「交際相手の女を殴ったら死んでしまった」
余根田容疑者は、生活保護のケースワーカーを務め、
その中の1人が橋本容疑者。
余根田容疑者は取り調べに対し、「橋本に前科があると聞いて逆らえなかった」と供述しています。
橋本容疑者のとんでもない前科
橋本容疑者は、1995年に別の女性の傷害致死罪の実刑から出所。
その翌年に交際相手だった、女子高生に対する傷害罪で逮捕。
この時は女子高生をテレクラで働かせ、疲れて休もうとするとライターで20ヶ所を焼くなどの暴行を加えたとのこと。
その後も女性に対する暴行罪で数度服役。
2006年には宮崎県で同居女性を殴り殺した傷害致死で11年の実刑。
前科は10犯以上。
今回の女性で殺害した女性は3人目になります。
余根田容疑者でなくても、手に余る人間です。
余根田容疑者は根っからのパシリ
余根田容疑者の昔を知る友人は、中学時代に卓球部で学校のワルの連中にパシリに使われていたと証言。
言われたことをヘラヘラしながらやる根っからの子分タイプとのこと。
人は殺せないが、命令されたら遺体は隠すだろうと語っています。
市役所の担当者は、余根田容疑者が1日になんども「保護費を増やせ」「こんな金で暮らせるか」と何時間も橋本容疑者に怒鳴られているのをみていたとのこと。
今回、遺体を運び出そうとした車も余根田容疑者のもののようです。
それで、上司に「担当を変えて欲しい」とこぼしたとされていますが、「把握していない」「大なり小なりそういう話はよくある」と文春の取材に答えています。
普通こういう輩には保護課で対応するのですが、これでは組織的対応もできません。
3人目の殺害の経緯
ぐるぐる巻きにされた、40代の女性の遺体がなぜ駐車場で見つかったのか不思議でなりませんでしたが、やっと理由が分かりました。
余根田容疑者が橋本容疑者に命令されて、6月5日に橋本容疑者の住むアパートの部屋の真上に「物置にする」といって部屋を借ります。
間取りは2Kで4畳半の方の部屋に死体を隠していたようです。
異臭がするということで、警察官が駆けつけ大家を呼びに行ってる間に遺体を車で運び出そうとしてふたりで駐車場へ遺体を持っていきます。
その時に戻ってきた警察官に見つかり逮捕。
それで遺体が外の駐車場にあったのと、すぐに警察に逮捕された理由が分かりました。
遺体は橋本容疑者の交際していた40代の女性。
「殴ったら死んでしまった」と容疑を認めています。
余根田容疑者は今年に入って、職場の同僚に「言うことを聞かないと何されるかわからない」と語っていたそうです。
また、10年後くらいに出所して生活保護を受給するであろう橋本容疑者。
「刑務所→生活保護→刑務所→生活保護」となっている人間を私は数名知っています。
この悪循環も「人権」の壁でどうすることもできないのが実態です。
【前代未聞】生活保護受給者とケースワーカーが女性の遺体を遺棄