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広河隆一氏を代表取締役から解任
今週号の週刊文春で、フォトジャーナリストの広河隆一氏(75)からのセクハラ行為を訴える、元スタッフの女性たちの証言が報じられています。
広河氏は、チェルノブイリ原発事故やパレスチナ難民キャンプ虐殺事件などの報道で知られるフォトジャーナリストの大御所です。
— 広河隆一 (@RyuichiHirokawa) 2018年10月27日
参照:ツイッター
週刊文春によると、広河氏はフォトジャーナリストを目指してDAYS編集部に出入りしていた複数の女性に性的関係を迫っており、中には大学生アルバイトもいたということです。
広河氏を尊敬していた女性たちは、指導を受けられなくなることや業界で力を持つ人物に睨まれることに不安を覚え、拒絶できなかったと語っています。
また、全裸の姿を撮影された女性もいたということです。
写真誌「DAYS JAPAN」を発行するデイズジャパン(東京)は26日、広河氏を25日付で代表取締役から解任したことを明らかにしました。
週刊文春に掲載された広河隆一の記事に関して、株式会社デイズジャパンと広河隆一のコメントを出しました。https://t.co/n3o9YG8eIN
— DAYS JAPAN (@DAYS_JAPAN) 2018年12月26日
参照:ツイッター
また、「DAYS JAPAN」には広川氏のコメントも掲載されています。
広河隆一氏からのコメント
週刊文春2019年1月3・10日号に、私に関する記事が掲載されました。
この記事に関して、私は、その当時、取材に応じられた方々の気持ちに気がつくことができず、傷つけたという認識に欠けていました。私の向き合い方が不実であったため、このように傷つけることになった方々に対して、心からお詫びいたします。
なお、今回の報道により、私は、株式会社デイズジャパンの代表取締役を解任され、取締役の地位も解任されたこと、また、認定NPO法人沖縄・球美の里についても、名誉理事長を解任されたことを、ご報告いたします。2018年12月26日
広 河 隆 一
DAYS JAPAN HPより引用
「DAYS JAPAN」の代理人によると、同社が聞き取り調査をしたところ、広河氏が記事の内容を部分的に認めたため代表取締役としてふさわしくないと判断し、25日に臨時取締役会を開き、解任したということです。
同誌は2004年に広河氏らが創刊し、国内外の社会問題を取り上げてきましたが、11月、売り上げ不振のため、来年2月発売の3月号で休刊する方針を発表していました。
いい年をした業界の実力者がセクハラ行為を無理やり迫り、傷つけたとは思っていなかったという言い訳は通じません。
75歳で今まで築き上げてきた仕事も信用も全てなくしてしまいました。
もう、業界での力はなくなり、セクハラもできないただの老人になった広川氏は何を思っているのでしょう。