この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
闇金の男女逮捕
法定外の利息で金を貸し付けるいわゆる「闇金」
札幌で、10日で4割の利息をとっていた闇金を経営する男女が逮捕されました。
10日で1割の「トイチ」をはるかに上回る「トヨン 」の利息です。
逮捕されたのは、札幌市中央区南5条西1丁目の無職、西田新平容疑者(43)と、神奈川県川崎市の会社役員、東曉子容疑者(70)の2人です。
2人は去年11月までの4か月間に、福島県などに住む男性3人に無登録のままおよそ36万円を貸し付けた上、法律の上限の40倍から120倍にあたる20万円あまりの利息を受け取ったとして、出資法違反などの疑いが持たれています。
借りた36万円の利息だけで、20万円とは。
10万円借りたら10日で4万円、30日後には元本を上回る12万円の利息になります。
闇金の手口
2人は電話やダイレクトメールで勧誘を行い、連絡してきた人に金を貸し付けていたということです。
警察の調べに対し、いずれも容疑を認めているということです。
出資法では利子の上限を1日0.3%と定めていて、2人は最大22倍の暴利で金を貸していました。
西田容疑者が指示役で、東容疑者は振り込まれた金の引き出し役とのことです。
飛ばしの携帯電話に、誰かから買った預金通帳。
使っているものは「特殊詐欺」とほぼ同じです。
DMを出すということは、お金に困っている人の名簿を持っているということです。
闇の世界では、そういうリストが出回っているというのは本当のことだったようです。
この2人は40人にお金を貸し、少なくとも2000万円の利子を受け取っていたとみられています。
お金に困っている人につけ込む「闇金」の裏には、暴力団が絡んでいると思われます。
いくらお金に困っても、安易に「闇金」には手を出さないようにしましょう。