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西武信用金庫が暴力団に融資
信金大手の西武信用金庫が、指定暴力団の関連企業に融資していた疑いがあることが関係者への毎日新聞の取材で明らかになったとされています。
この暴力団のペーパーカンパニーを含む複数の企業に数年間にわたって融資を繰り返していたとみられています。
金融庁もこうした事実を把握している模様で、週明けにも集中的な立ち入り検査に着手するとされています。
西武信用金庫は他にも不正融資を
西武信金は、投資用アパート・マンション向け融資で、物件の価値を過大に見積もって過剰融資を行っていた疑いもあり、金融庁が昨年11月以降立ち入り検査を行っています。
同信金の落合寛司理事長は反社会的勢力との関係を含めた一連の問題の責任を取って辞任する意向を金融庁に伝えているということです。
毎日新聞よると、西武信金が融資を行っていたのは、都内に拠点を持つ指定暴力団の関係者が経営に携わっている企業。
事業に実体がないとみられるケースもあったとされています。
暴力団の関係先と知って融資
さらに悪質なのは、西武信金がこれらの企業を「反社会的勢力に該当する」として内部のデータベースなどで管理しており、不適切な融資と認識していたということです。
融資金の一部は暴力団に回り、暴力団の活動資金に使われた可能性が高いと思われます。
金融庁は昨年11月以降の立ち入り検査の過程で、反社会的勢力との関係についても把握したようです、
西武信用金庫は「金融庁の指針に基づき反社会勢力の排除に取り組んでいる」と毎日新聞の取材に回答。
本当に暴力団のフロント企業やペーパーカンパニーと知ってそれをデータベース化して融資していたとしたら大問題です。
それを元手に違法闇金や違法薬物の仕入れ、オレオレ詐欺の資金源になっている可能性もあります。
それを知っていてお金を貸していたのでは社長の交代ではすまされません。
スルガ銀行に端を発した銀行の不正融資。
他の銀行でも行われている可能性は低くはありません。