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昨年、日本から逃亡したカルロス・ゴーン被告。
日産がゴーン被告を24時間監視委していたことが新たに判明しました。
カルロス・ゴーン被告を日産が監視していた
カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡したのは、ゴーン被告を監視していた警備業者について刑事告訴する方針を表明し、これを受け業者が監視を中止した直後だったことが3日判明しました。
参照:NHKニュース
東京地検特捜部は、ゴーン被告が監視をやめさせて逃亡を図りやすくするため刑事告訴を悪用した疑いもあるとみて調べています。
弘中弁護士が監視を「重大な人権問題」
弘中惇一郎弁護士は昨年7月、ゴーン被告が同4月に保釈されて以降、保釈条件で指定された東京都内の住宅周辺を何者かに見張られたり、外出先まで尾行されたりしていると明らかにし、「重大な人権問題」と訴えていました。
その後、弘中氏が12月25日、弁護団で調べた結果、行動監視していたのは東京都内の警備会社だと判明したと説明した上で、ゴーン被告本人から委任状を受け、警備会社を軽犯罪法違反と探偵業法違反の罪で年内に刑事告訴すると表明。
「日産が業者を使って保釈条件違反をしないか見張っている」と主張しました。
警備会社は日産が依頼
この警備会社は日産が依頼したもので、ゴーン被告が日産社員ら事件関係者に接触して口裏合わせなどの証拠隠滅を図ることを防ぐ目的だったということです。
日産側は、刑事告訴するとの情報を入手し、24時間に近い形で続けていた行動監視を同月29日にいったん中止。
ゴーン被告が逃亡するために、住宅を出たのは監視が外れた直後の29日昼ごろでした。
もともと緩い保釈条件
日産側がゴーン被告の行動を監視していた背景には、東京地裁が付けた保釈条件の甘さがありました。
東京地検がつけた保釈条件では、ゴーン被告が外出先で事件関係者と会うことを制限できないなど、証拠を隠滅される可能性があったと日産は主張しています。
日産の憶測は見事に的中し、ゴーン被告は不法出国して逃走しました。
日産がつけた警備会社がなければ、もっと早い時期に逃走していていたと思われます。
ゴーン被告のこれからはじまる反撃
ゴーン被告は、監視が外れるタイミングやジェット機の手配などすべて綿密に計画していました。
ゴーン被告がこれほど監視を嫌がる背景には、日本から逃亡するのに邪魔だったと推測するのは簡単です。
日産の執念の監視とそれを刑事告訴で解除させた無罪請負人・弘中弁護士。
さらにそれらを上回るゴーン被告の策略。
現在、ゴーン被告を引き渡す気がないとするレバノン政府。
Netflixとの独占契約も報道されています。
これからゴーン被告の反撃が始まりそうです。