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埼玉県の深谷警察署の署長が商業施設のトイレからトイレットペーパー5個を盗む
先月29日の午後8時すぎ、埼玉県鴻巣市の商業施設のトイレで、埼玉県深谷署の田中敬署長「警視」(60)が備え付けのトイレットペーパー5個を持ち出して懲戒処分を受けていたことが判明しました。
事件のあった日は土曜日で、田中警視は自宅やコンビニエンスストアの駐車場で焼酎などを数杯飲んだあと、深谷市の署長公舎に戻る途中だったということです。
警察の調べに対して、飲酒や持病の影響で腹痛が起きるのが心配で、電車に乗る前にトイレットペーパーを持ち出したなどと説明しています。
警察は3日付けで減給1か月の懲戒処分にし、田中警視は依願退職しました。
今後、窃盗の疑いで書類送検する方針とのことです。
埼玉県警深谷署の田中敬署長(60)=警視=が5月、商業施設でトイレットペーパーを盗んだとして、県警が窃盗容疑で捜査していることが捜査関係者への取材でわかった。
署長は容疑を認め、辞職願を提出。県警は3日、減給1カ月の懲戒処分にした。今後、同容疑で書類送検する。署長は同日、依願退職した。
捜査関係者によると、署長は休日だった5月29日、管外の同県鴻巣市にある自宅などで飲酒。同日夜、深谷市内の官舎へ戻る途中にJR鴻巣駅近くの商業施設に立ち寄った際、トイレ個室からトイレットペーパー5個を盗んだ疑いがもたれている。
トイレットペーパーを持って個室から出てきた署長を目撃した人が警備員に連絡。施設側が「トイレットペーパーを持っていった男を確保している」と近くの交番に通報し、発覚した。
署長は飲酒などの影響で腹痛を起こしてトイレに入ったと説明しているといい、トイレットペーパーは予備として個室内に置いてあったものという。
朝日新聞から引用
田中警視の顔画像
田中警視は深谷署の署長として市民に感謝状を贈る際の顔画像がネット上に掲載されていました。
田中敬・深谷署長(左)
田中警視は、2021年3月に自動車警ら隊長から深谷署の署長に転任しています。
2017年には捜査支援・通訳センター所長から大宮西署副署長に。
2016年に捜査支援センター所長心得から刑事総務課捜査支援センター所長に昇進しています。
最後は警察署長で終わるはずの警察人生がこれですべて水の泡です。
退職金は満額でなかったのでは
ここで気になるのが田中警視の退職金です。
依願退職ですから、満額はでなかったと思われます。
また、警察関係への天下りもできません。
田中警視は名誉と数千万円をトイレットペーパー5個と引き換えにしてしまいました。