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鹿児島県日置市の老人ホームで、先月、入居者の女性をひじで殴るなどの暴行を加えけがをさせたとして、元職員の男が逮捕されました。
防犯カメラには、この男の暴行の様子写っていました。
入居者の暴行で介護士が逮捕される
施設の入居者への傷害の疑いで逮捕されたのは、いちき串木野市西島平町の元施設職員で、無職の有馬洋一容疑者(38)です。
日置警察署によりますと、有馬容疑者は先月25日、日置市の住宅型有料老人ホームで、77歳の女性の入居者に対し、右ひじであごを殴るなどの暴行を加え、およそ10日間のけがをさせた疑いがもたれています。
当時、施設は当直体制で、有馬容疑者は1人で勤務しており、その後、出勤した職員が女性のあざに気がつき、暴行が発覚したということです。
有馬容疑者は、「殴ったことは間違いない」と容疑を認めています。
防犯カメラの映像でアゴに肘打ち
日置市の老人ホーム内に設置された防犯カメラの映像です。
撮影されたのは10月25日の午前5時半ごろ。
入居者の77歳の女性が認知症で施設内を徘徊し、柱に抱きつくようにして立っています。
有馬容疑者が手を引いて戻るように促すようなそぶりを見せますが、女性はなかなか動こうとしません。その時、右ひじが女性のあごにあたり、女性はよろめきます。
右肘で女性のアゴを殴っているのが分かります。
有馬容疑者は10年で10回以上職場をかえる
この施設によりますと、有馬容疑者は介護福祉士として働いている10年弱で、10回以上職場を変えていて、この施設では当直中に禁止されている睡眠をとるなどの問題があったということです。
施設では今回の暴行事件を受け懲戒解雇にしています。
また、他の職場でも入居者に暴行をしていた可能性があるとして警察が調べています。
人手不足の介護業界ですから、いくらでも転職先はあるにせよ、やはり雇う前には前歴を確認すべきかと思います。