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56歳の男がタクシー運転手への暴行で逮捕
札幌市でタクシーの防護板を壊したうえ、運転手の顔を殴りけがをさせたとして56歳の男が逮捕されました。
傷害と器物損壊の現行犯で逮捕されたのは、北海道札幌市北区に住む、自称配送業の56歳の男です。
警察によりますと男は6月13日午後10時40分ごろ、札幌市北区太平6条1丁目の路上で、タクシーの防護板を壊したほか、50代の男性運転手の顔を数回殴り、挫傷などをけがを負わせました。暴行された運転手がタクシーの外に逃げ、「客が暴れている」と110番通報。男は駆け付けた警察官に現行犯逮捕されました。
当時男は酒に酔った状態でタクシーに乗り、自宅に帰る途中で犯行に及んだということです。
警察の調べに男は「道順と運転手の態度に腹がたった。板を壊したのは間違いない。顔は殴ったかもしれない」などと話しているということです。
UHBニュースから引用
タクシー運転手への暴行は珍しいことではありませんが、顔を殴るというのはあまりありません。
タクシー会社への賠償金
この56歳の男は、まずタクシー会社への賠償金を支払わなければなりません。
防護板の値段は約2万円程度でしょうか。
それと、車が暴行で休んだための賠償金。
1日の休車保証は8000円程度です。
タクシー会社にはまず謝罪をして、これらの賠償金を支払わなければなりません。
運転手への賠償金
運転手は暴行で「挫傷」を負っていますから、治療費と会社を休んでいる間の休業損害を支払わなければなりません。
運転手の休業の保証は、月30万円程度でしょうか。
3ヶ月も会社を休めば90万円にはなるものと思われます。
当然、慰謝料も支払わなければなりません。
刑事罰は
暴行罪は、起訴されて有罪判決を受けた場合は2年以下の懲役、30万円以下の罰金になります。
運転手の怪我の程度が軽く示談が成立していれば不起訴になるでしょうが、もしこの男に前科があれば実刑もあり得ます。
お酒を飲んでタクシーで暴れる人は時々いますが、大抵のタクシーには車内カメラがついているので顔と暴行の様子がバッチリ撮られています。
お酒を飲んでタクシーに乗って運転手を殴った代償は、本人が思っている以上に重いものです。