この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
28年前のわいせつ行為で教員懲戒解雇
札幌市教育委員会は28日、28年前に教え子にわいせつ行為をしたとして、市立中学の佐藤正人教諭(56)を懲戒免職処分にしたと発表しました
教諭は事実関係を否定し、市教委も過去に処分を見送っていたが、東京高裁が昨年12月の判決で教諭の性的行為を認定してから事案発生から長期間を経て異例の処分を出した形になります。
佐藤元教諭の弁護士は「判決をうのみにすることは許されない。(懲戒処分については)人事委員会に取り消しを求める」とのコメントを出しています。
教育委員会からの謝罪文
札幌市教育委員会では今回の事件に関する謝罪文を出しています。
1 懲戒処分について
【被処分者】 札幌市立前田北中学校 教諭 佐藤(さとう )正人( まさと )56 歳 男性
【事案 概要】
・生徒に対するわいせつ行為
・教諭 佐藤正人(当時、八子 や こ 正人)は、平成5年から平成6年にかけて、 被害者1名(女性、平成5年3月当時は中学生)に対して、自宅において キスをしたほか、学校内で胸を触ったり、車の中で上半身の服を脱がせる などのわいせつ行為を行った。
2・事案の経過について
・平成5年~平成6年 事故発生(被処分者が被害者に上記のわいせつ行為を行う)。
・平成 13 年 被害者が市教委に相談したものの、市教委はわいせつ行為事案とは 取り扱わなかった。
・平成 28 年2月 被害者から、市教委に対して被処分者の過去のわいせつ行為を受け たことと、被処分者への懲戒免職処分を求める申し出があった。
・平成 28 年3月 ~12 月 被害者に対して、提出された資料や被処分者の事情聴取の内容、専 門家(弁護士)の見解を踏まえ検討した結果、申し出のあったわい せつ行為を事実として認定することはできず、現時点において懲戒 処分はできない旨を回答した。 (参考)市教委による被処分者への事情聴取 3回 被害者からの追加資料の提出 4回
・平成 31 年2月8日 被害者が東京地方裁判所に訴訟を提起。
・令和元年8月 23 日 東京地方裁判所は被害者の訴えを棄却。
・令和元年9月6日 被害者は判決を不服として控訴。
・令和2年 12 月 15 日 東京高等裁判所は被害者の控訴を棄却したものの、被処分者のわい せつ行為等を事実として認定。
・令和3年1月5日 判決確定。
・令和3年1月 28 日 教育委員会会議を開催し、被処分者の処分を決定。
被害者は東京在住の写真家石田郁子さん(43)
この事件の被害者は東京在住の写真家石田郁子さん(43)。
参照:FNNプライムオンライン
28年前、当時通っていた札幌市の中学の50代の男性教諭に性暴力を受けたと訴えていました。
参照:FNNプライムオンライン
石田さんが市と教諭を訴えた民事訴訟で昨年末、性的行為の事実が認められたことを受け、市教委も中学時代のわいせつ行為を認定し、「懲戒免職」処分にとしました。
この教諭は判決が出ても「事実誤認だ」などと反論しています。
最初は市教委もこの事件について「過去のもの」「事実はない」と剣もほろろに取り合いませんでしたが、まさかの高裁での「わい せつ行為等の事実認定。」で慌てたのでしょう。
佐藤正人元教諭の顔画像
ネットの情報によると、被害者の石田さんは、札幌市立手稲西中学校を卒業し、当時の美術教師 「八子正人」(佐藤正人)から性被害を受けています。
佐藤元教諭は、現在、札幌市立前田北中学校 2年2組の副担任で、以前は前田北中学高で生徒指導部の業務もしていたとのこと。
顔画像ですが、いくら探しても見つかりません。
訴えられた時点で情報を全て消したようです。
前田北中学校の学校だよりも削除されています。
他にも余罪がある可能性もあるので、さらに調べる必要があると思います。