この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
重圧とハラスメントの連鎖
前橋市に本店を構える東和銀行で勤務していた25歳の男性行員が自殺し、その死が労災と認定されました。
この若き行員は、未経験の法人向け営業担当に異動された直後、過度のプレッシャーと上司のパワーハラスメントにより精神的に追い詰められていたことが分かります。
彼の自殺は、配置転換後わずか2カ月で発生し、遺族は銀行側に対して損害賠償を求める方針を固めています。
仕事の悲痛な証言
男性は大学卒業後の2014年に東和銀行に入行し、初めての法人営業を任されるまで、個人向けの営業を担当していました。
しかし、異動後は上司からの厳しい叱責を受け、自宅で倒れる形で生命を終えました。
彼の自室からは「仕事で悩んでいました。誰にも相談できず、どうにもならなくなっていました」という内容のメモが見つかり、その心の叫びが彼の孤独と苦悩を物語っています。
社外でも続く圧力
さらに、この上司は自宅で「○○塾」と称して部下を呼び出し、休日返上で仕事をさせるなど、プライベートな空間まで侵害していました。
友人への漏らした言葉からも、男性が仕事のプレッシャーから逃れられず、常にストレスの中で生活していたことが伺えます。
このような状況が、彼の心身を追い込み、最終的に取り返しのつかない選択をさせる結果となったのです。
会社の口コミにも「いまだに時代錯誤なパワハラが横行しています。 また、事務課には学生のような幼稚ないじめをする上席が在籍しています。・・・」とあるようにパワハラが常態化した会社のようです。
ほかにもある不祥事の数々
東和銀行では、2020年5月上旬に高崎市内で、エステ店従業員が個人事業主を偽って確定申告書などを提出するなどし、3000万円の融資をだまし取る詐欺事件が発生しました。
また、2023年10月13日には、取引先2名が融資金の流用事案で逮捕されています。
このようにコンプライアンスに無関心な会社はこれから淘汰されるでしょう。
パワハラ上司の実名は
人事異動等も含め調べましたが上司の名前が出てきません。
そういうところはしっかりしているようです。