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年末に娘を出産し、そのままアルバイトを掛け持ちし家をあけて娘を死なせた母親が逮捕されました。
「金がなく、病院に連れて行けなかった」と供述しています。
12月28日に自宅の浴室で出産
生後間もない娘を自宅に放置して死亡させたとして、警視庁西新井署は2日、保護責任者遺棄致死容疑で、東京都足立区西新井、アルバイト従業員、池田知美容疑者(31)を逮捕しました。
池田容疑者は12月28日朝に自宅の浴室で娘を出産したとみられています。
娘の体重は1360グラムほどの未熟児でした。
警察の調べに対し、「金がなく、病院に連れて行けなかった」「相談相手がいなかった」と容疑を認めています。
キャバクラとパチンコ店のアルバイトを掛け持ち
池田容疑者は、28日に出産後、29日と30日はパチンコ店とキャバクラのアルバイトを掛け持ちし、長時間自宅を空けていました。
池田容疑者は一人暮らし。
池田容疑者は、「30日から娘の泣き声がかすれ、手足の動きが鈍くなっていた」などと供述。
1月1日夜になって「子供が動かなくなった」と自ら119番通報し、駆けつけた救急隊が心肺停止状態の娘を発見しました。
娘を育てる気はあった池田容疑者
この事件は普通の保護責任者遺棄致死とは違い、池田容疑者には娘を育てる気持ちはったようです。
池田容疑者は出産後に、薬局などで粉ミルクや哺乳瓶を購入し、娘にベビー服を着せていました。
写真はイメージです
池田容疑者はお金がなかったため、母子ともども病院にいけなかったと話しています。
健康保険に未加入か
池田容疑者はおそらく健康保険に未加入。
そのため、病院の治療費は全額負担になり、もし病院にいったとしても一度の診察で数万円はかかったはずです。
キャバクラとパチンコ店を掛け持ちでアルバイトすれば、1日1万円以上にはなると思いますが、そのお金はどこにいっていたのでしょうか。
普通、この手の事件は母親が男と遊んで外出し子どもを放置するというのがお決まりのパターンですが、貧困と相談する相手がいなかったために起こった悲しい事件のようです。