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植草歩選手がパワハラ騒動ついてブログで説明
空手女子組手で21年東京五輪代表に内定している植草歩(28)が28日、自身のアメブロを更新。
帝京大時代の恩師で、全空連選手強化委員長の香川政夫氏からパワハラを受けていたとする問題について、今月24日に表面化して以降、初めて自身の言葉で説明しました。
植草歩選手のブログの内容
https://ameblo.jp/ayayumin0725/
ブログの内容を要約すると
1、本件の通報・相談について
植草選手が全日本空手道連盟の通報・相談窓口に通報したのではなく、3月12日に、日本オリンピック委員会(JOC)の通報・相談窓口に相談をした。
また、3月15日には、全空連の役員にも相談し、今回の騒動となった。
2、本件の相談に至るまでの経緯
植草選手は、帝京大学卒業後も、帝京大学空手道部師範である香川政夫師範から指導を受けてきた。
参照:日本空手松涛連盟
昨年9月頃から、師範から、練習環境のこと、大学院進学のこと、その他プライベートや自活の為の仕事のことなどで、自立心・自尊心を傷つけられたり、大声で怒鳴られたりすることが多くなった。
12月頃からは、帝京大学へ行くこと、そして師範と顔を合わせることもとても辛くなり、練習のために道場へ向かうときも涙が止まらなくなった。
息苦しい環境での練習による精神的苦痛から、練習に参加できないまま、帰宅することもあり、その頃は、余りの辛さに、精神的に追い詰められたような状態になっていた。
全空連の理事や強化委員会のスタッフに相談しても解決にならなかった。
2021年2月19日、練習中に肉離れが起き、ドクターストップに。
日体大柏で調整をしていたところ、3月5日、突然担当コーチから「3月8日から始まるオリンピック強化合宿に、植草は参加できないから、と師範から言われた。」との電話。
香川師範へ直接電話し、医師から練習再開の許可が出たこと、今は調整をしていること、8日からの合宿には参加させて欲しい旨を、お願いしたが、香川師範に「帝京大学で練習してないやつが合宿に行けるか。」と言われ、合宿への参加を認めなかった。
担当コーチを通して、「2週間もろくに練習していないやつが合宿に来たら他の選手の目障りや。」との、師範の言葉も伝えられた。
女子日本代表監督にも一連の経緯を説明したが「師範がおっしゃられているから今回は我慢するように。」との回答だった。
3.竹刀による稽古
帝京大学での練習は、通常、16時~18時頃の2時間程度だが、2020年12月20日頃からは、練習の最後の15分間に、師範による竹刀を用いた稽古が行われるようになった。
この竹刀を使った練習では、何人かの選手が負傷した。
植草選手は、2015年11月29日に左眼内壁骨折をし、同年12月17日に昭和大学病院にて手術を受けており、左眼付近には現在でもプレートが入っている。
当時手術をした医師からは、次に左眼を負傷した際には、失明するおそれがあるとも宣告されていた。
1月27日、師範が、私の顔面をめがけて竹刀の先端で突き、これが私の左目、そしてまさにプレートが入っていた箇所を直撃した。
竹刀が直撃した時、私は、あまりの激痛に、その場で眼を押さえて動けなくなったが、香川師範は「もういい。」「きちんと受けないとあかんのや。」と言って、師範は自分の怪我や治療、手当てのケアの言葉もなかった。
竹刀ではなく、スポンジ等を使うようにナショナルチームコーチが香川師範に申し入れたが「わしはコントロールできるから大丈夫や。」、「これくらいで折れるわけがない。」、「植草は、その恐怖心があるから強くなれないんや。」などと言って、怪我の防止策すら考慮する事無く、竹刀での練習は続いた。
4.最後に
このことが報道され皆が知ることになった今、様々な恐怖の為、声を上げることを我慢してしまえば、これまで、解決の為にお力添え下さいましたコーチや先生方、支えてくれた仲間にも申し訳なく、また、このままの状態が続くことは、オリンピック選手としても、望ましいことではないと思い、精一杯の勇気を出して、真実を伝えることにした。
令和3年3月28日
植草 歩
まとめ
管理人は、一応、伝統空手とフルコンタクト空手の有段者です。
それ以外にもボクシングもかじっています。
40年前の伝統空手では、竹刀で叩くのは当たり前。
その痛みを乗り越えて強くなると思っていましたが、そんなことで強くなるはずもありません。
1番、練習が合理的だったのがボクシングと投げ、関節ありの空手でした。
今どき、怒鳴る、竹刀を使って練習をするなどあるのかと驚いています。
目は選手の命。
選手生命を奪われなくてよかったです。
パワハラいうよりも「暴行」であり、香川政夫師範は空手のイメージを著しく傷つけました。