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茨城県城里町の42歳の町長、副町長、教育長ら3役と幹部職員15人が高齢者そっちのけでワクチン接種
AERAdot.が、茨城県城里町の42歳の町長、副町長、教育長ら3役と幹部職員15人が高齢者そっちのけでワクチン接種をしていたと報じています。
城里町は茨城県水戸市の北西部の人口約1万8000人の小さな町。
GW前の4月28日に、42歳の上遠野修(かとうの・おさむ)町長と幹部職員がワクチン接種を受けていたことが判明。
Facebookより
それも、ワクチンは医療従事者や介護施設、介護従事者らのために国から城里町に届けれれたもので、高齢者や特定疾患を持っている住民もまだ摂取できていないものでした。
東大卒の上遠町長とは
上遠野町長は東京大学経済学部卒。
大林組や楽天などを経て、7年前の2014年に当時36歳で、茨城県最年少の町長として立候補して当選。
現在2期目。
経歴
Facebookの自己紹介を見ると
となっています。
輝かしい経歴と学歴です。
町の幹部ら18人が優先的にワクチン接種
役場の職員は約200人で、そのうちのワクチン接種のプロジェクトチームのメンバー約15人が上遠野町長と副町長、教育長ら3役と一緒に4月28日にワクチンを接種したということです。
城里町では、85歳以上にクーポン券を350人分発送し、これから高齢者ワクチンの接種が始まるとのこと。
AERAdot.では、上遠野町長に何度も取材を申し込みましたが、町役場の広報担当は「町長が、そういった問い合わせには答えないで欲しいと言っております。私からは何とも言えず……」と答えるばかりだったとのことでした。
完全に逃げの体制です。
「役とくかな」という発言
AERAdot.では、さらに教育長(67)と副町長にインタビューをしています。
ワクチンを4月28日に町役場の隣の保険センターで接種したことを認めた上でこう釈明した。 「町長と副町長と私とワクチンを接種しました。役場の担当から『受けるように』と知らせがあったので…。私は65歳を過ぎていますが、『いいのかな』という後ろめたさは若干ありましたが、『役とくかな』とも思い、打たせてもらいました」 一緒に打った副町長も65歳を過ぎているという。 「国がもたもたしている。2~3週間後にはみんな打つものだと思っていた。私も3役のはしくれで、教育行政を預かっているので、もし、私が罹ってしまって、業務が停滞したり迷惑がかかってはいけないと思いました。町長もそういう思いだったのでしょう」(教育長) ワクチンを接種した後の症状については「私は左腕の痛みは2~3日ありましたね」と話した。
AERAdot.から引用
本当に役場の担当から条件を満たさない市の職員に優先的にワクチンを受けるように指示があったのでしょうか?
市の職員の幹部であることを「役とく」としては、公務員法にも抵触する恐れがあります。
城里町でも新型コロナの感染者が発生
城里町は小さな町ですが、すでに何人か新型コロナに感染した町民がいます。
みんな一刻も早くワクチンを打ちたいと思っているでしょう。
町のHPではワクチンを受ける順番を発表しています。
城里町が決めたワクチン接種の順番を守らない町長と町役場の幹部
城里町でのワクチン接種の順番と日程です。
接種の対象・受ける際の接種順位
国は全国民分のワクチンの数量の確保を目指しています。ワクチンは、徐々に供給が行われることになります。
現時点では、次のような順でワクチン接種を受けていただくことになっています。
1.医療従事者等
2.高齢者施設等に入居されている方と施設で従事されている方
3.高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方。)
4.高齢者以外で基礎疾患を有する方
5.それ以外の方
町長たちがワクチンを受けた日は、医療従事者への1回目のワクチン接種の時期です。
医療従事者や高齢者をさておき「役とく」としてワクチンを摂取するとは、自分たちは「特別な人間」という意識があるのでしょう。
この報道で上遠野修町長の謝罪会見とリコールがおこると思われます。