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道警本部公安2課の警部・岸本謙容疑者(48)を窃盗で逮捕
道警は16日、札幌市白石区の屋内型複合レジャー施設で、クレーンゲームの景品を盗んだとして、道警本部公安2課の警部・岸本謙容疑者(48)を窃盗の疑いで現行犯逮捕しました。
岸本容疑者は16日午前7時すぎ、札幌市白石区のラウンドワンスタジアム札幌・白石本通店で、クレーンゲームの予備の景品として保管されていた仮面ライダーのフィギュア1点を盗んだ疑いがもたれています。
逮捕容疑は、同日午前7時5分ごろ、クレーンゲーム機の上に置かれていた仮面ライダーのフィギュア(時価千円相当)を手に取り、店内を歩いていたところを店員に発見され、取り押さえられたというものです。
警察官という立場にありながら、軽微とはいえ窃盗行為に及んだことは、道警の信頼を大きく揺るがすものとなりました。
原因は精神的な病気か
岸本容疑者は2022年7月から体調不良を理由に休職し、現在も定期的に通院していることが明らかになっています。
事件当日は年休を取得し、1人で施設を訪れていました。取り調べに対し、「何でもいいから景品が欲しかった」と供述しており、窃盗の動機は衝動的なものだった可能性が指摘されています。
健康状態が事件にどのように影響したのか、また精神的な問題が関係しているのかなど、詳しい調査が求められます。
また、「日常に変化が欲しかった」「変化があると落ち着く」などと話しておりつまらない日常から抜け出したいという変身願望からかもしれません。
厳正に処分と言っても
この事件を受け、道警の親谷光博監察官室長は「被害者や関係者に深くおわびする。今後の捜査結果を踏まえ厳正に対処する」とコメントしました。
警察官による不祥事は、組織全体の信頼を損なう重大な問題です。
今後、道警がどのように対応し、再発防止策を講じるのかが注目されます。
また、警察官のメンタルヘルスケアの重要性が改めて浮き彫りとなった今回の事件は、社会全体としても考えるべき課題を示唆しています。