17年前の奥多摩バラバラ殺人で国際指名手配の【紙谷惣】「コロナで金に困って」身勝手な理由で出頭し逮捕。

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17年前、東京・奥多摩町で高級クラブ元店長の男性の遺体がバラバラに切断された状態で見つかった事件で、事件を首謀したとして国際手配され、南アフリカに逃亡していた男が警視庁に逮捕されました。

逮捕監禁の疑いで逮捕されたのは、国際手配されていた紙谷惣容疑者(46)です。

報道内容

東京都奥多摩町の山中で2003年、殺害された元飲食店従業員の古川信也さん(当時26)の遺体が見つかった事件で、警視庁捜査1課は4日、殺人容疑などで国際手配中だった職業、住所不詳の紙谷惣容疑者(46)を逮捕監禁容疑で逮捕したと発表した。

紙谷容疑者は8月下旬、逃亡先の南アフリカで日本大使館に「金がなくなった。日本に帰りたい」と出頭し、今月3日に帰国した。今後、殺人容疑でも逮捕する方針。

逮捕容疑は03年9月、千葉県市川市の駐車場で古川さんを車で拉致し、埼玉県戸田市のマンションで監禁するなどした疑い。古川さんの遺体の一部が03年10月に奥多摩町で見つかり、事件が発覚した。

一連の事件の逮捕者は14人目。警視庁は事件を主導し、紙谷容疑者と南アフリカに逃亡したとみられる松井知行容疑者(48)についても国際手配し、行方を調べている。

『引用:KYODO』

17年前の事件概要

2003年10月以降、東京・奥多摩町の山中などで高級クラブ元店長の古川信也さん(当時26)の遺体がバラバラの状態で見つかったもので、紙谷容疑者は古川さんを監禁し、その後、山梨県内のキャンプ場で殺害して、遺体をノコギリなどで切断して遺棄したとして国際手配されていました。

殺害された古川さんは、高級クラブを辞めた際に店側とトラブルとなり、その後、そのトラブルを収めた松井容疑者とその知人の紙谷容疑者らから金銭の支払いなどをめぐって因縁をつけられていたということです。

紙谷容疑者は、新宿区で別の男性も殺害し、連続殺人の疑いがあるとして国際手配されている知人の松井知行容疑者と一緒に南アフリカに逃亡していました。

『引用:TBS』

連続殺人の疑いも

古川さんバラバラ殺人ですでに検挙した被疑者たちの供述で、2003年5月27日、東京都新宿区のホテル内で別の男性を殺害し、埼玉県の山林に遺体を遺棄した傷害致死事件の疑いもあるということです。

警視庁はこれらの事件で被疑者13名を逮捕していて、双方の事件の主犯格の松井知行と紙谷惣2名が逃走していて、指名手配して行方を追っていました。

指名手配中の神谷容疑者の顔

まだ逮捕されていない指名手配中の松井知行の顔

時効はどうなる?

殺人罪(既遂)や強盗殺人罪など,「人を死亡させた罪」のうち,法定刑の上限が死刑であるものについては,公訴時効は廃止されました。

これにより,犯罪行為の時からどれだけ時間が経過しても,犯人を処罰することができるようになりました。

また,「人を死亡させた罪」のうち,

① 法定刑の上限が無期の懲役・禁錮であるものについては,公訴時効期間が30年に,

② 法定刑の上限が20年の懲役・禁錮であるものについては,公訴時効期間が20年に,

③ 法定刑の上限が懲役・禁錮で,①及び②以外のものについては,公訴時効期間が10年に,

それぞれ延長されました。

これにより,従来であれば犯人の処罰を諦めなければならなかった時期を過ぎても,犯人を処罰することができるようになりました。

そして、最高裁平成21年10月20日の判決で

「犯人が国外にいる間は、それが一時的な海外渡航による場合であっても公訴時効はその進行を停止する。」

と10日程度の海外旅行でも時効は停止するとされました。