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新宿歌舞伎町の自殺の名所
10月2日午後7時過ぎに、東京の歌舞伎町で女性がビルから飛び降り自殺をして、男性が巻き添えになる事件が起きました。
この女性は死亡、男性も右腕を骨折する重傷を負いました。
このビルの名前は、三経20ビル。
昨年の秋以来、飛び降り自殺をする若い女性が後を絶ちません。
第6トーアビルと三経20ビル。
10月のわずか1か月間で、100mほどしか離れていない2棟のビルで起きた飛び降りは、未遂も含めて少なくとも7件もあり、この2つのビルは「呪いのビル」と歌舞伎町で呼ばれているそうです。
背景はホストクラブ?
三経20ビルにはホストクラブやバーが15軒ほど入居しています。
周辺のビルも似たようなもので、目の前の通りは、通称「ホスト通り」と呼ばれており、街では、女性たちの飛び降りとホストクラブを関連付ける声は根強いと女性セブンでは報じています。
この飛び降りで亡くなった、20代の女性は、ホストクラブの常連客で、まつげが長く目鼻立ちのくっきりした美人。
風俗店で働きながら「担当」と呼ばれる目当てのホストに入れ込んでいたということです。
友人が語る自殺の理由は、この担当と呼ばれるホストが風俗で働いてまで何百万円使っても、自分を「金ヅル」としか見ていなかったことがわかって「絶望」したからだったようです。
原因はネットでの拡散
ホストクラブの幹部は、
「現場の『ホスト通り』は飛び降りですっかり有名になり、自殺騒動が一度起きると、SNSやツイッターで、一瞬にして拡散され、悩みを持った人たちが同じ場所で自殺を繰り返し、それがまたネットで広がる。
今や『自殺の聖地』扱いで、ネットが自殺を呼び寄せ、増幅させている」
と語っています。
自殺する女性の中には、自分が自殺する様子を実況で配信する人間まで出ているようです。
確かに、ホストに騙されて自殺する女性は昔からいましたが、この2つのビルに集中し過ぎています。
いまや、ネット社会が「自殺の名所」を作り出しているのかもしれません。