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心愛さんの死因は無理やり水を飲まされたか
千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、浴室で亡くなっているのが見つかった心愛さんの『遺体の肺に水がたまっていた』ことが明らかになりました。
県警は父勇一郎容疑者(41)が冷水のシャワーを掛けたと説明していますが、何らかの方法で鼻や口から水を強引に飲ませた可能性もあるとみて、調べています。
シャワーだけでは、肺に水がたまりません。
なかなか水を肺に入るほど飲ませるのは難しいでしょうから、風呂場で心愛さんが亡くなっていることからも、風呂に顔や体を沈めて溺死させた可能性があります。
これで、勇一郎容疑者の「シャワーを掛けたら動かなくなった」「午前10時ごろからしつけを始めた。しつけであって、けがをさせるつもりはなかった」という供述が崩れました。
また、当時心愛さんは眠ることを許されず、衰弱しており、こうした状況に陥っていた点について、母なぎさ容疑者(31)は「冬休み中に(娘が)夫に暴行されて体の見える部分にあざができ、ばれないように1カ月間外に出さないようにしていた」と供述しています。
衰弱しきった心愛さんを風呂などに沈めるか、無理やり口や鼻から水を流し込んだとしたら、明らかに殺人です。
虐待の様子をスマホで撮る
新たに、心愛さんが虐待される様子の動画データを県警が発見していたことが8日分かりました。
この動画データは父親の勇一郎容疑者(41)が所有していた記録媒体に保存されており、県警が確認したところ、1月にスマートフォンで撮影された可能性が高いことがわかりました。
心愛さんが勇一郎容疑者とみられる人物から暴行を受ける様子や、ぐったりしている姿などが映っていたということです。
この動画は、母親のなぎさ容疑者(31)が撮影した可能性が高く、映像の解析などを進めています。
県警は、この動画が、いまだに罪を認めない勇一郎容疑者の虐待行為を解明する重要な証拠になるとみています。
しかし、自分が自分の娘を虐待する様子を撮ってどうするつもりだったのでしょう。
自分に逆らった者はこうなるというアピールか自己顕示だったのかもしれません。
勇一郎容疑者は、思っていた以上に残虐で恐ろしい人物です。
何も悪くない心愛さんが、どれほど怖くて苦しい思いをしたか、野田市の教育委員会と児童相談所は分かっているのでしょうか。