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小5自殺の対応が不十分だと認めるも
兵庫県多可町でおととし、当時小学5年の女子児童が自殺した問題で、いじめへの対応が十分でなかったとして教育委員会が謝罪しました。
多可町ではおととし、当時小学5年の女子児童が自殺し、いじめとの関係を再調査していた第三者委員会が、女子児童に他のグループと関わらせない「囲い込み」などのいじめが自殺の原因だったと認めました。
再調査で発覚
報告書では、学校側が実施したアンケートでいじめを把握していながら、適切な対応を取らなかったことを指摘しており、報告書を受けて教育委員会などは「いじめ」への適切な対応ができなかったと認め謝罪しました。
兵庫県多可町で2017年5月、小学5年の女児(当時10歳)が自殺した問題で、同町がいじめとの関連性を再調査するために設置した第三者委員会は15日、「いじめが最大の要因であることは明らか」と認定。
「女児の性格が影響していると考えられない」と、いじめ以外の自死の要因を事実上認めず、学校でのいじめが自死につながったとする報告書を発表しました。
1回目の調査は一体なんだったのでしょう。
いじめ「囲い込み」とは
自殺した女児は、小学4年生の時から同級生の女子児童のグループ内で蹴られたり仲間はずれにされたりする、いじめを受けていたと認定しました。
そのうえで、女の子は、他のグループの子と遊ばないよう監視されるなどして行き場を失い、絶望感を深めていったと指摘し、「『いじめ』を最大の要因として自殺したことは明らか」と結論づけました。
女児が4年生だった16年7月ごろにクラスに女子グループができ、その内部で無視や悪口、仲間外れなどが断続的に続き、女児も同10月ごろに太ももを強く蹴られた。さらにグループでは女児の行動を見張り、校庭などで他児童と遊んでいると、「あの子らと遊ばんといて」と言って引き離したりしたということです。
翌17年の春休みに書いたと見られるメモには「死にたい、でもこわいの苦しいから」などと表現。
同年4月にはグループ内でランドセルを取るよう命じられ、断ると足を蹴られたりもしたそうです。
報告書は「グループへの『囲い込み』『拘束』で、無理難題を解決できないと観念させられた」とし、女児が精神的に追い込まれた状況を指摘しました。
1回目の調査はなぜ間違っていたのか
この問題では、自殺から結論が出るまで2年もかかっています。
それも1度目の調査では自殺の原因が「いじめ」ではないとされています。
今回、勘違いした教師がこの自殺した女児を叱るということまで起きています。
一番いい解決方法は、この女児ひとりに罪をかぶせいじめた女生徒たちや教師をかばいうというものでしょう。
その結論に向けて調査をするので、結果は見えています。
一番悪いのはいじめた子供
この自殺した女児の両親は、周りに「(子供が亡くなったという事実)は変わらない」「費用対効果がない」「意味がない」などど揶揄されていたと思います。
謝罪の上、今後の対策を考えるというのもいつものパターンです。
いじめた子供ももう中学生です。
おそらくいじめた子供たちは児童相談所からの少年院だと思われます。
学校や社会にとっては、今度はこのいじめた子供たちが厄介者です。
それと大人たちは、1度目の調査が誤った原因追求と、いじめた側の子供の親が賠償金を自殺した女児の両親に払うのが先決だと思います。