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土下座議員が除名処分に
札幌市議会は6月21日の本会議で、5月の臨時市議会の議事を臨時議長として強引に進め、9時間空転させた松浦忠氏(79)に対し、除名の懲罰を可決し、議員資格を剥奪しました。
参照:HTBニュース
札幌市議会の議員除名は1949年以来70年ぶり。
この時は後の裁判で取り消されています。
松浦氏は採決後、テレビの取材に対し「(処分は)重すぎる。職務を全うできず残念」と話しています。
今後は処分の取り消しを求める知事への申し立てや訴訟が可能ですが、「まだ考えていない」と述べるにとどめています。
土下座の原因
松浦氏は5月、正式な議長を選ぶための臨時議長になった際、慣例とは異なる立候補制で議長を選ぶべきだと主張。
異議を聞き入れず約9時間、議長席に居座りました。
議長の選出方法を巡り、地方自治法に基づいて臨時議長を務めた松浦氏が本会議で自ら「立候補制」を提案し、決定したと勝手に主張。
他の市議が「決まってない」と反発して議場を退席し、議事が9時間近く空転する異例の事態となりました。
札幌市議会は慣例で、議長を無記名投票で選んでおり、今回も各会派が事前に段取りを確認していましたが、最年長のために臨時議長になった無所属の松浦氏は開会後に「立候補制」を提案し、他に選出方法がないか尋ねました。
議場から「異議あり」と相次いだが、松浦氏は「提案がなかったから立候補制に決まった」と主張。
松浦氏を除く65人は反発して議場を退席して議場に誰もいなくなったというなんとも変な事態になりました。
参照:読売新聞
松浦氏がこういう行動に出た理由は不明です。
ただ、ひとりポツンと議場にいる姿は哀愁を感じさせます。
そして土下座
松浦議員に対しては懲罰動議が提出され、5月27日、懲罰委員会を設置するための本会議が開かれました。
松浦氏は発言を求め、「長時間議事を停滞させ、大変ご迷惑をおかけした。深く陳謝を申し上げる。私も反省し、研鑽をかさねていきたいと思うので、特段の寛容な措置をお願いする」と述べ、降壇すると突然、土下座して謝罪しました。
参照:HTBニュース
参照:HTBニュース
この時は「除名処分を回避するためでは」という声が聞かれていましたが・・・。
土下座の甲斐無く、やはり「除名処分」になってしまった松浦氏。
土下座がかえって逆効果になってしまったようです。