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北海道では、ヒグマの出没があいついでいます。
毎年のことですが、標津町では400キロ級のヒグマが複数いる可能性が指摘されています。
このヒグマは獰猛で、家畜へ深刻な被害を与えています。
300キロを超える巨大ヒグマが牛を襲う
北海道の標茶町で放牧中の牛が次々とクマに襲われる前代未聞の事態が起きています。
襲ったとみられるのは体重じつに300キロを超える巨大なヒグマ。
参照:UHBニュース
先日、札幌市の南区で捕殺されたヒグマは体長1.4メートル、体重128キロで推定年齢8歳程度でした。
その倍以上の大きさのヒグマです。
標津町で牛11頭が殺される
酪農が基幹産業の標茶町では7月16日以降、町内広い範囲の放牧地で乳牛や肉牛がクマに襲われる被害が後を絶ちません。
牛11頭が殺されるなど被害はすでに24頭にのぼっています。
被害に遭った牛の近くにあったヒグマの足跡は18センチ。
その足の大きさから、推定体重は300キロから400キロになるということです。
ヒグマが牛を襲うのは異例
ヒグマが、牛を襲うことは非常に珍しいことです。
参照:HTBニュース
標茶町ではこれまでに3頭のクマを駆除しましたが、足の大きさが18センチの巨大なクマは見つかっていません。
道猟友会標茶支部長後藤勲さんは「ほとんど(の被害)は首と背中に引っかき傷をやっている。傷も指を入れても届かないくらいの深さを負っている。ほとんどが食べないでいたずらしている感じがする。そこらへんがよくわからない」と語っています。
この巨大ヒグマ。
牛を食べずにもて遊んでもいるようです。
町を揺るがす前代未聞の事態に、急ピッチで対策が進められています。
2015年には門別町で400キロのヒグマが捕獲
2015年には、北海道紋別市のトウモロコシ畑で9月下旬、体重約400キロにもなる雄のヒグマが射殺されました。
参照:日本経済新聞
このヒグマはトウモロコシを食べて巨大化したとされていましたが、この世のものとは思えない大きさです。
今回のクマも同等の大きさで、牛を食べ遊びながら殺しています。
とても人間の手に負える代物ではありません。
北海道では「秋のヒグマ注意特別期間」
北海道では、9月から10月まで、「秋のヒグマ注意特別期間」を設定し、山野に入る人に注意を呼び掛けています。
今年はドングリ等堅果類の実なりが悪いことから、餌不足で冬眠前の活動期間が長引く可能性もあり、より一層の注意が必要です。
この巨大ヒグマが人間に危害を加える前に駆除しないと大変なことになります。