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コロナウイルスで大騒ぎになっている札幌で、北海道中央バスに因縁をつけ脅した罪で大工の男が逮捕されました。
そのクレームの理由が、理解不能な内容です。
路線バスが信号無視をしたと因縁をつける
路線バスが信号無視をしたと因縁をつけ、北海道中央バスの営業所の所長を脅迫したうえ、謝罪を求める文書を書かせた強要の疑いで札幌市豊平区の大工の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、岡部潤容疑者(48)です。
バスの事務所の営業所長に謝罪の文書を強要
岡部容疑者は、1月31日、札幌市中央区の北海道中央バスの事務所を訪れ、対応した50代の営業所長の男性に対し、「大変ご迷惑をかけ申し訳ございません。燃料代相当を支払うことを約束します」などの文書を書かせました。
岡部容疑者はこれらの行為は強要ではなく「正当な行為だった」と容疑を否認しています。
4時間にわたり因縁をつけ何度も事務所を訪れる
岡部容疑者は営業所長に文書を書かせる前、約4時間にわたり、路線バスが赤信号を無視したと因縁をつけ、さらに「床に座れ」「関係者した営業所の関係者を全員連れてこい」「きょうもここまで車で来た。燃料代は払うんだろうな」などと怒号を浴びせて脅迫していたということです。
岡部容疑者は、バスが赤信号を無視したとしても何か迷惑を被ったのでしょうか。
岡部容疑者は1月31日以降も、複数回にわたり北海道中央バスの事務所を訪れ、職員に因縁をつけていたということです。
北海道中央バスとは
北海道中央バス株式会社は、北海道の道央圏を中心にバス事業などを行っている会社です。
札幌市内のほか、小樽までのバスも出ています。
路線バスとして、札幌市民はよく使っています。
いまは「強要罪」が成り立つ
2013年に札幌市東区の「しまむら」苗穂店内で、子連れの主婦(43)が、店で購入したタオルケットに穴が空いていたとクレームをいれ店員に土下座をさせた事件がありました。
この時も「強要罪」が適用され、主婦が逮捕されました。
この岡部容疑者のようなモンスタークレーマーには「強要罪」が適用されます。
「強要罪」は「脅迫罪」よりも重い
強要罪とは
刑法第223条第1項
「生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した」場合に成立すると規定されています。
罰則は、「3年以下の懲役」で、罰金刑などが設けられておらず、脅迫罪の「2年以下の懲役又は30万円以下の罰金」と比較しても重い罪となっています。
北海道に多いモンスタークレーマー
北海道にはこの手のモンスタークレーマーが非常に多いです。
有名な「しまむらの土下座事件」など理不尽なクレームを平気で言って、一方的に暴れます。
これらのクレーマーは、このような理不尽なクレームを言っても「正当な行為」だと思っています。
わたしは、この「強要罪」があることを、クレーマーたちにもっと知って欲しいと思います。