この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
17日午前11時5分ごろ、兵庫県尼崎市長洲西通1の路上で「男性2人がけんかし、ブロックで殴っている」と110番通報があった。
尼崎東署が駆け付けると、男性が血まみれで倒れていて、男性は病院に搬送されたがまもなく死亡が確認されました。
ブロックで殴った男は逃走していて、県警が殺人事件として捜査している。
強い殺意か?頭蓋骨が粉々に
被害者は、市内で介護施設を経営している、吉田修二さん(70)です。
司法解剖で男性の頭の骨が粉々に砕けていたことがわかり、死因は強い衝撃を受けた外傷性くも膜下出血と判明しました。
逃走した男は、叫びながら男性の顔をコンクリートブロックで執ように殴っていたということで、兵庫県警尼崎東署捜査本部は、男に強い殺意があったとみて殺人容疑で行方を追っている。
現場には凶器とみられる血のついたブロックが落ちていたといいます。
被害者の吉田さんのズボンのポケットなどには財布に入っていない紙幣で現金約10万円が残っていて、物取りの犯行ではないとみられています。
捜査本部は、トラブルの有無や周辺の防犯カメラの映像などを調べ、逃げた男の行方を追っています。
叫びながら執拗に殴打
現場の目撃情報によると、最初に犯人は素手で殴っていたが、途中でブロックを持ち出したということです。
「やめてくれ」と声を上げる男性に対し、男は「わー」などと叫びながら暴行を繰り返していたという情報もあります。
男は男性を殴ったり蹴ったりした後、倒れた男性の上に乗って体を踏みつけていたといいます。
よほどの恨みがあったのでしょうか?
逃げた犯人の特徴は?
犯人は40代ぐらいで、身長170センチほどの中肉だった。
赤い上着を着ていたとの情報があり、北側に歩いて逃走した。
一部始終を見ていたという目撃者「怖くて動けなかった」
今回の事件で、買い物へ行く途中に現場へ通り掛かったという近くに住む女性(67)は、事件の一部始終を目撃して神戸NEXTの取材に応じてくれています。
「路上で男の人2人がけんかをしていた。けんかというより、若い方の男がもう一人の男を一方的に素手で殴り、蹴っていた。倒れた体の上に乗って足で踏みつけていて、ただことではないと思った」と振り返る。
さらに暴行はエスカレート。「声はよく聞こえなかったけど、若い男はとても怒っている様子だった。店の角にあったブロックを持ってきて頭を殴った。3回は殴っていたと思う。頭の後ろからだらーっと血が出て、全然動かなかった」と生々しい様子を語る。その後、近くにいた若い男性が救急車を呼んだという。「私は怖くて動けなかった。犯人の男は北へ歩いて逃げて行った。しばらく買い物に出掛けるのも怖いわ」と顔をこわばらせた。
また現場近くのビルに入居する60代男性は、被害者が救急搬送される様子を目撃。「顔が血まみれの状態でひどかった」と説明し、関係者とみられる男がパトカーに乗る様子を見たという。
『引用:神戸NEXT』
事件現場の地図
『提供:神戸新聞NEXT』