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教師の不注意で起きた悲劇
2024年4月10日、札幌市北区の市立あいの里東中学校で、一年生全員分の成績や個人情報を含む内部資料が体育館のステージ上に置き忘れられるという事件が発生しました。
このファイルには、生徒267人の氏名、性別、成績、家族構成などが詳細に記載されていました。
さらに、生徒間の人間関係や性格に関する情報も含まれており、非常にプライベートな内容が含まれていました。
この書類は8日後に回収されましたが、その間に十数人の生徒が閲覧し、一部の生徒はスマートフォンで資料を撮影したことが確認されています。
インフルエンサーの暴露と拡散
事件から数週間後の6月5日、暴露系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏がX（旧ツイッター）に内部資料の画像を投稿しました。
この画像はすぐに拡散され、表示回数は1700万件を超えました。
投稿された資料には、「親配慮」や「担任コメント」といった列があり、「父親うるさい」「LGBTQかも？」など、生徒にまつわる個人的な情報がびっしりと書かれていました。
また、一部の資料が有料で売買されているという情報も拡散され、事態はさらに深刻化しました。
滝沢ガレソ氏のポスト
これが滝沢ガレソ氏がネット上で拡散したというポストです。
公立中学校で教師が“内部文書”を置き忘れ→流出 @札幌市
— 滝沢ガレソ (@tkzwgrs) June 5, 2024
札幌市の各小学校で、指導のために生徒らの友人関係、家庭環境、疾病やいじめの有無などをまとめた機密ファイルが作られる
↓
中学進学時、上記ファイルが中学教師に引き継がれる慣習
↓
ある中学教師が機密ファイルを体育館に置き忘れる
↓… pic.twitter.com/r0f41fk8Oo
おそらく元ネタは個人情報を消していない可能性もあります。
教育委員会の対応と今後の課題
札幌市教育委員会はこの問題を受けて、北海道警察に相談し、Xに対して投稿の削除を要請しました。
しかし、教育委員会は「生徒や保護者のプライバシーに関わる問題なので、書類が流出したか、投稿内容が正しいかは答えられない」とコメントしており、詳細については明らかにしていません。
5月24日に開かれた会見では、教育委員会は「学外やネットへの流出は確認されていない」としていましたが、今回のインフルエンサーの投稿により、再度の調査と対応が求められることとなりました。
この事件は、学校や教育機関における情報管理の重要性を再認識させるものであり、今後の対策強化が急務です。
