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要点をざっくり
- 長時間労働やセクハラ、パワハラなど、労働環境が社会問題となる昨今。
- 中国では、パワハラは日常茶飯事のようです。
- 普通では考えられないパワハラが横行しています。
「パワハラ」のない中国
日本経済新聞によると、中国ではパワハラに対する認識が非常に低いということです。
日本では聞かない日の少ない「パワハラ」という言葉。中国にはパワハラに相当する「職権騒擾」という言葉はあるが、多くの人に聞いてもピンとこない様子だ。パワハラがないというわけではなく、まだパワハラに対する問題意識が低いためだろう。
ところが最近、中国人も部下への発言や態度を改めるようになったという。聞けば、1990年代生まれの「90後」は忍耐力が低く、ささいなことですぐに辞めてしまうそうだ。日本と事情は違えど、中国の上司もこれまで通りというわけにはいかなくなりつつある。
日本経済新聞から引用
中国では、我々が普段耳にする「パワハラ」の度合いが、けた外れの凄さです。
ミニスカートで床を這いずらせる
中国の貴州省遵義市にある足専門のマッサージ店が、従業員の業績が悪いという理由で、ミニスカート姿で床を這いずらせたとして問題になっています。
成績が悪いチームには、屈辱的な罰が待っていました。
ゴーヤを生で食べさせ、床を這いずるという刑罰です。
当時女性従業員はミニスカートとハイヒール姿でしたが、抵抗できずに無理やりやらされたとのことです。
そして、3日後にこの店を辞めて、ウエイボー(中国版ツイッター)に動画を投稿しました。
中国のマッサージ店が業績の悪い従業員を床にミニスカで這いずり回らせるという屈辱的な処罰https://t.co/es9tYsiGaU#ゴゴ通信 #中国 #マッサージ店 #処罰 #床 #ゴーヤ #ミニスカート pic.twitter.com/NDQgRpdESr
— ソル (@sol_getnews) 2018年9月3日
参照:ゴゴ通信ツイッター
さすがにこれは行き過ぎだと中国でも批判されており、企業側は「企業文化にすぎない」と反論しています。
オフィスを四つん這いの上、女性社員が平手打ち
中国の不動産企業が月例会議で、成績の悪い従業員に対して四つん這いにさせて更に頬を殴るという光景の動画がネットに流出して炎上しています。
この映像は中国の湖北省宜昌市の不動産会社のもので、4月の実績評価会の様子を撮影したものです。
制服を着た女性社員が、立っている男性社員6人を順番に平手で頬を殴っています。
また、数十人の従業員が歌を歌って犬の真似をして四つん這いで床を這いずっています。
この映像に対して会社の代表は「職員たち自らが要望して罰を受けている」と弁解しています。
【動画】不動産企業が社員を四つん這いにさせオフィスを徘徊させ女性社員が平手打ち 動画が流出し炎上https://t.co/7L4fpz5k2U
— ソル (@sol_getnews) 2018年5月7日
#中国 #パワハラ #動画 #流出 #四つん這い #平手打ち pic.twitter.com/FMyDcM7FWi
しかし、犬の真似の上に平手打ちとは。
常軌を逸しています。
トイレの水を飲ませ、ミミズの丸のみを強要
2017年7月に、紙コップを手に持った複数の男女がトイレの便器の水をすくい、それを飲み干すという衝撃の動画がウエイボーにアップされました。
この動画内では男女が「今日はきっとまだマシだと思わないとな。明日はもっとひどいことされるかもしれないから」と、励まし合っている様子も確認できます。
この企業は、ノルマ未達成だった社員に、罰として便器の中の水を無理やり飲ませていたということです。
参照 dairy motion
この動画に登場する女性従業員は後日、下痢をしたと報じられています。
また、この年の6月には陝西省漢中市の建設会社の従業員が、ノルマ未達成だったことから、罰としてミミズを生のまま食べさせられたという事件も発生しています。
これらのパワハラの原因は、社員を働かすための「アメトムチ」でも、アメにはお金がかかかりますが、ムチにはお金がかからないからと言われています。
中国では「パワハラ」という認識が低いとされていますが、さすがに近年は通じません。
社員を社畜どころか、家畜よりも酷い扱いをしている「ブラック企業」は、中国にはまだまだあるようです。