この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
要点をざっくり
- 北海道労働金庫(札幌市)は30日、帯広支店に勤務する20代の男性職員が約1億6200万円を着服していたと発表しました。
- 支店内の保管庫に、工作を施していたということです。
- 職員は、8日に札幌市近郊で遺体で発見されています。
北海道労金で1億6200万円着服される
北海道労働金庫(札幌市)は30日、帯広支店で出納業務を担当していた20代の男性職員が現金計約1億6000万円を着服していたと発表しました。
参照:UHBニュース
男性職員は発覚した7日の翌日の8日に札幌市近郊の屋外で死亡しているのが確認されました。
自殺したとみられています
遺書などはありませんでした。
北海道労働金庫によりますと元職員は、去年4月から今月までの間、店内にある現金を出し入れする機械から現金を繰り返し持ち出し、着服していたということです。
これが、銀行でなぜ分からなかったのか不思議でなりません。
今月7日、営業に使う現金がなくなっているのに別の職員が気付き、着服が発覚したということです。
その後、同金庫が調査した結果、元職員の着服はあわせて1億6185万円にのぼるいうことです。
着服した職員の男性は25歳〜26歳
この男性職員は2015年4月に採用され帯広支店に配属。
17年4月から保管庫を扱う出納担当になりました。
大学を卒業して新卒で入社しているとすれば、26歳前後だと思われます。
(20代という発表ですから、26歳〜29歳くらいの可能性もありますが。)
一体何にこの大金を使ったのでしょう。
また、警察の発表の通り、本当に「単独犯」なのでしょうか。
この若い社員に大金の管理を任せた銀行も責任が問われます。
ずさんな管理体制
同金庫は、保管庫内の現金に異常がないか定期的に確認する規定を設けていましたが、支店長ら責任者が確認を怠っていたことが分かっています。
この元職員は、支店内の保管庫に工作を施していたということですが、そんなに簡単に工作ができるほうがおかしいと思います。
この元職員が、管理のずさんさを見抜いて、今回の犯行に及んだものと推測されます。
参照:UHBニュース
金融機関では、使い込みや架空契約などを懸念して、連続で1週間以上の休暇をとらせます。
(決して、社員の健康のためではありません)
私が前職のときは、その間に客先から電話があったり苦情が発生したりして、不祥事が発見されることがよくありました。
今回も、この元職員が休暇を取っている間に、着服が発覚しています。
会見した工藤和男理事長は「信用を失墜させる不祥事を起こし心よりおわび申し上げる。役員の処分や内部管理態勢見直しを行い、再発防止に努める」と述べました。
着服した職員は自殺?
同金庫によりますと、元職員は帯広支店の出納担当だった昨年4月から今年8月6日の間、窓口やATMで使う現金を入れておく機械式保管庫を操作し、複数回にわたり現金を持ち出したとされています。
支店の上司が8月7日午後、保管庫を確認したところ、現金が不足していることに気づきました。
休暇を取っていた元職員に電話連絡し、「すぐ出勤する」と返答を受けましたが、その後は連絡が取れなくなり、同日夜、元職員の家族とともに捜索願を出しました。
この元職員は翌8日午前、札幌市近郊の屋外で死亡していることが確認されています。
元職員は発覚後、同僚職員との「LINE」のやりとりで、「現金は探してもない」と着服をほのめかすような言葉を残していたことから、同金庫は元職員が着服したと断定しました。
同金庫は30日、窃盗の疑いでこの元職員を帯広署に刑事告訴しました。
まだ見つかっていない1億6千万円
北海道労働金庫の帯広支店に電話して、この1億6千万円は戻ってきたのか聞いてみました。
副支店長のKさんが受け付けの方から電話を変わり、「このたびは誠に迷惑をおかけしました」とまず謝られました。
(私は特に被害にあっていません)
そして、この1億6千万円について、銀行に戻ったのか聞いたところ「警察に任せている」との回答でした。
それらも含め、もろもろ警察で捜査中のため答えられないとのことでした。
昨日の工藤和男理事長の会見では「おカネが戻った」とは言っていなかったので、まだ見つかっていないようです。
一体、この現金はどこに消えたのでしょう。
もしこの現金が見つからなければ、元職員は亡くなっていますからどこかに眠ったままになる可能性もあります。
しかし、このおカネの使い道が「謎」です。
ニュース元へリンクを貼らないのはよろしいのでしょうか?
申し訳ありません。リンクを貼りました。今後とも何かあればご指摘よろしくお願いします。