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要点をざっくり
- 中国で、19歳の女子学生がビルの上から飛び降り自殺をしようとしているとして騒動になりました。
- 問題はその自殺を観に来た群衆たちでした。
- 群衆たちは、飛び降りを煽ったばかりか、SNSに拡散したりお金欲しさにライブストリーミングをするものまでいたとのことです。
群衆が飛び降り自殺を煽る
中国で、19歳の女子学生がビルの上から飛び降り自殺をしようとしているとして騒動になりました。
しかし問題はその自殺を観に来た群衆たちでした。
参照:ゴゴ通信
この少女の自殺を観に来た人達は「早く飛び降りろ」と女性を煽り、スマートフォンで動画や写真撮影、中にはストリーミング配信を行っていた者までいたとのことです。
「早く飛び降りろ」と煽る
この自殺騒動があったのは6月20日の15時頃で、甘粛省のホテルです。
参照:CCTV
ホテルの窓枠に腰掛けて自殺しようとする女性学生を、一目見ようと人が集まり出だしました。
そして、自殺を止めるどころか
「なぜまだ生きてるのか」
「早く飛び降りろ」
「暑いから早くしろ」
「ジャンプ、ジャンプ」
などと自殺を煽りました。
女性は騒動から約4時間半が経った19時30分頃に、実際に飛び降り死亡してしまったとのことです。
参照:YouTube
飛び降りる直前に消防隊が女性の腕を掴み自殺を止めましたが、女性は消防隊員に「ありがとう、死ななくちゃいけないみたい」と言葉を残して手を振りほどき落下しました。
参照:YouTube
女子学生が飛び降りてしまった後、女子学生に必死の説得を続けながら手をつかんでいた消防隊員の、張り裂けんばかりの泣き声が周囲に響いていたとのことです。
見ていた群衆は大喜び
飛び降りた瞬間に、集まっていた人たちは拍手し大喜び。
参照:ゴゴ通信
その様子をSNSへ拡散したり、投げ銭目的でライブストリーミングしたりする者で溢れました。
*この自殺をみて喜んでいるとされる画像です。
死亡した女子学生は、2年前の学校で教師に性的暴行を受けた後、北京アンディング病院で外傷後ストレス障害と診断され、繰り返し自殺しようとしていたことが分かりました。
警察では自殺と高校時代の教師によるわいせつ行為の因果関係を捜査
6月27日の東方新報によると、中国では女子学生が飛び降りて死亡した件について、飛び降りる様子を、現場に集まっていた一部の野次馬が冷やかしたり、動画を撮影したりしていたことを問題視しています。
参照:CCTV
また、女子学生の父親によると、2年前に通っていた高校の担任だった呉教諭からわいせつ行為を受け、以来、4回にわたり自殺を図っていました。
このわいせつ行為について父親は地元公安機関に通報しましたが、被害が軽微だという理由で不起訴と判断されていたとのことです。
参照:CCTV
慶陽市西峰区公安分局の副局長は、
「今回の事件で、現場で女子学生を冷やかすような言動をとっていた野次馬二人を拘留した。また、警察では動画を投稿した6人の情報を把握している。早めに出頭することを求める。女子学生の飛び降りと、高校時代の彼女のかつての担任のわいせつ行為との因果関係については現在も調査中だ」
と話しています。
過去にも同じような事例が
ゴゴ通信では、過去にも中国では同じような事例があったと記事にしています。
2005年にも似たような事件があり、中国で5歳の女の子が公衆トイレで見知らぬ男性に性暴行を受けていたところを40人の民衆が誰一人として止めること無く見学していた。
同2005年には5歳の女の子が池の水に落ちたが、100人以上の人が集まるもそれを見ているだけで誰一人として助けることはなく、女の子は溺死してしまった。
中国で19歳の女性が飛び降り自殺 群衆が集まり「早く飛び降りろ!」と煽り飛び降りたら拍手喝采 | ゴゴ通信
ゴゴ通信より引用
日本では信じられないことです。
すべての中国人がこうだとは思えませんが、やはり何事にもいき過ぎているような気がします。