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要点をざっくり
- 北海道で相次ぐ自転車のひき逃げ事故。
- 北海道でなぜ自転車の事故が多いのか、北海道の「環境生活部くらし安全局道民生活課」に聞いてみました。
- 北海道では「北海道自転車条例」が4月1日に制定されています。
自転車は車道が基本
自転車は「車道走行が原則。歩道は例外」ですが、実際には多くの自転車が、歩道上の歩行者の間を縫うように走行しています。
歩道はあくまでも歩行者のための道で、「歩行者が優先」です。
これを、道の「環境生活部くらし安全局道民生活課」に聞いてみましたが、「自転車は車道」で間違いないとのことです。
自転車は「軽車両」のため、基本歩道は走れません。
例外として、自転車走行可の標識のあるところか、工事をやっていて車道が走れない、運転者が13歳未満又は70歳以上、または身体の障害を有する者である場合のみが歩道走行可であり、歩道を走れる場所や人は非常に限られています。
注意してみていると、たまにこの標識があります。
なぜ、北海道では自転車事故が多いのか
しかし、なぜ北海道では自転車事故が多いのか道民生活課の方に聞いたところ、北海道の歩道は非常に広いので、自転車が速度を出して歩道を走るためということでした。
また、道民生活課の方も言っていましたが、本州ではあまり見かけないほど北海道は歩道が広いため、道民は歩道を自転車で走っていいと勘違いしてしまっているようです。
それも、かなり自転車で速度を出すので、事故につながると担当の方は言っていました。
札幌の街中では自転車が、歩道をわがもの顔で、颯爽と人の間を縫って走って行きます。
しかし、この歩道上での歩行者との事故は、ほぼ100%自転車が悪い事故になります。
札幌市では「さっぽろ自転車押し歩きキャンペーン」を実施
札幌市では、歩道は歩行者が優先という意識を広めるため、昨年に引き続き4月20日(金曜日)から9月30日(日曜日)まで週2・3日程度、「さっぽろ自転車押し歩きキャンペーン」を実施しています。
(私は知りませんでした)
この取組は、「自転車押し歩き地区」を通行する市民に、歩道上での自転車押し歩きを呼びかけ、歩行者との接触事故防止を図るとともに、自転車の正しい利用方法に関心を持ってもらうことを目的に行っているとのことです
出典:札幌市HP
ちなみに、自転車を押して歩けば歩行者とみなされます。
「北海道自転車条例」が制定されました
北海道での自転車利用者に対し、平成30年4月1日から「北海道自転車条例」が制定されました。
(3月20日可決)
ざっくり言うと、
・自転車に乗るときはヘルメットをかぶりましょう。
・自転車の側面にも反射器を取り付けましょう。
・万が一の事故に備え、自転車損害賠償保険等に加入しましょう。
です。
出典:北海道自転車条例チラシ
しかしこれはあくまで「努力義務」なので、罰則はありません。
事故を起こしたら高額な賠償金
自転車で人身事故を起こしたら、高額な賠償金を支払わなければなりません。
保険に入っていないから、支払わなくてもいいというわけではありません。
出典:北海道のHP
基本的に言うと、賠償額は自動車と変わりません。
それどころか、自賠責が無い分、120万円の自己負担金が多く発生します。
おそらく、この間、電動自転車でスマホをしながら飲み物を飲んでいた女子大生が起こした事故で、亡くなったお婆さんに支払う賠償金は2000万円以上になると思われます。
これが、成人男性ならゆうに5000万円は超えます。
やはり、自転車保険への加入は必須ですね。
ヘルメットは少し抵抗がありますが。