【学校が体罰教師を黙認】知らないおじさんが勝手に来てるだけ⁉︎

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要点をざっくり

  • 岐阜県下呂市の県立益田清風高校で2014年、非常勤講師として女子ハンドボール部のコーチをしていた60歳代の男性が部員に体罰や暴言を繰り返し、依願退職していたことがわかりました。
  • 県教委はこの事実を公表していませんでした。
  • 依願退職後も、同校の女子ハンドボール部では、体罰で退職した非常勤講師が、一般人としてなお指導を続けていたことがわかりました。

 一般人として高校生を指導していた体罰教師

 

岐阜県立益田清風高校(同県下呂市)の女子ハンドボール部では、体罰で退職した非常勤講師が、一般人としてなお指導を続けていたと、学校関係者が証言しました。

 

同校の関係者によると、元コーチの男性は2014年、体罰が発覚して非常勤講師を退職した際、学校側から指導を禁止されたが、それを無視して学校外の練習場で行われる部活動に参加していたということです。

 

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体罰を目撃した別の同校関係者は「体罰はずっと当たり前のように行われてきたが、(元コーチは)実績もあり、怖くて誰も何も言えなかった」と打ち明けています。

 

一部の教諭が男性の退職後の行動に疑問を呈することもあったといいますが、学校側は「(教諭や講師でなく)知らないおじさんが勝手に来ているのだから問題がない」と黙認していたということです。

 

私は、知らないおじさんが、勝手に学生の指導をするほうが問題だと思いますが。

 

体罰というより暴力

 

県教委などによると、男性は長年、同校の教諭として女子ハンドボール部を指導。

 

12年に定年退職した後も非常勤講師として指導を続け、複数の部員に対し、「練習で手を抜いた」などとして、顔面を殴ったり髪の毛をつかんで振り回したりするなどの体罰を日常的に繰り返していました。

 

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足を蹴られ負傷した部員もいたということです。

 

女性に対して(男性でも)、これは見たことがない暴力です。

まるで昔の女子プロレスです。

 

14年5月頃、別の教諭が目撃して体罰が発覚。

 

同校は「行き過ぎた指導があった」として、部員の保護者を対象に説明会を開き、男性は依願退職しました。

 

複数の同校関係者によると、男性は学校側から指導を禁止されたものの、その後も学校外で部活の指導を続けて体罰を行い、部員は15年5月頃までに一度全員(クラブを)辞めたということです。

 

男性は読売新聞の取材に対し、「今思うと適切ではなかったが、部員のやる気を引き出そうとしてやったことで、体罰とは考えていなかった」とする一方で、依願退職後の指導と体罰については否定しています。

 

同校は2005年に二つの県立高校が統合して開校。

 

男性は統合前の高校の女子ハンドボールも指導しており、2000年の全国高校総体で8強入りしました。

 

岐阜県の甘い基準

 

県教委は、男性が懲戒などの処分を受けなかった経緯について「調査中」としていますが、文部科学省の調査(16年度)によると、岐阜県の処分基準は、体罰でけがを負わせた場合などとされている。

 

一方で、約半数の都道府県は、体罰行為があった時点で処分の対象となっています。

 

また、体罰で懲戒処分や、それより軽い訓告などの処分を受けた県内の公立学校の教職員は13年度で10人、14年度で5人、15、16年度で1人と減少傾向にありますが、処分を受ける前に依願退職した今回のようなケースは計上されていません。

 

県内のある高校教諭は「問題になっていないだけで、見聞きしている体罰は他にもたくさんある。県教委は体罰防止の対策を強化する必要があるのではないか」と話しているということです。 

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