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要点をざっくり
- 京都府舞鶴市で4月4日に行われた大相撲の春巡業で、土俵上で多々見良三市長(67)がくも膜下出血で倒れました。
- その救助にあたった女性たちに対し、土俵から降りるよう求める日本相撲協会の場内アナウンスがあったことが報じられました。
- 女性たちが降りた後に大量の塩がまかれたことが、さらに問題となっています。
心臓発作で倒れた市長を女性たちが心臓マッサージ
大相撲舞鶴場所が舞鶴市の市制施行75周年の記念行事として、舞鶴市内の体育館で開かれました。
その際に、多々見良三市長(67)があいさつの途中で突然意識を失い、土俵上で倒れました。
多々見市長は病院に搬送され、「くも膜下出血」と診断。
手術を受け、1カ月ほど入院することになりました。
YouTubeに掲載された当時の様子を伝える動画では、土俵に倒れた市長を男性たちが取り囲む中、女性が中心部に入り、心臓マッサージを続けています。
「女性の方は降りてください」もへったくれもないですわな。
— KGN (@KGN_works) 2018年4月4日
周りに集まってる奴が全く役に立ってない。
この状態で、土俵に上がってくれなきゃ困る。
偉そうにアナウンスする前にお前が飛んでって心マしろ、できなきゃ黙ってろ。https://t.co/7X4lWJFn80
その後さらに女性数人が土俵に上がったところ、「女性の方は降りてください」と2回、場内アナウンスが繰り返され、場内にはどよめきが起きました。
土俵に女性が上がることはタブー
大相撲において、女性が土俵に上がることが禁じられているのは周知の事実ですが、人命よりも伝統かという声が出てネットで炎上しています。
「人の命よりも伝統の方が大事か」「時代遅れ」など、ネットやテレビでもすでに話題になっています。
これについて、日本相撲協会は、HPとTwitterで謝罪文を掲載しています。
舞鶴市での巡業中、舞鶴市長が倒れられました。ご無事を心よりお祈り申し上げます。応急措置をしてくださった女性の方々に深く感謝致しますとともに、応急措置のさなかの不適切な場内アナウンスを深くお詫び申し上げます。再発防止に向け、早急に対応方法を整備致します。→https://t.co/IjyqlHhNEh
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2018年4月5日
女性たちが去った後に大量の塩
この問題には続きがあり、複数の観客によると、女性を含む救護にあたった人たちが土俵から降りた後、相撲協会関係者が大量に塩をまいていたとの事です。
それでまた、ネットが炎上して、Twitterのトレンドワードにもなりました。
女性が上がった土俵に大量の塩が撒かれたそうですね。許せません。相撲協会は女性が上がった土俵に味付けをしてどうするつもりなのでしょうか。食べるつもりでしょうか。食べるつもりなのでしょうね。そのような変態行為を思いつく相撲協会はやはりまともではありません。断じて許すわけにはいきません
— 昆布山葵 (@43ismamorigami) 2018年4月5日
相撲協会が謝罪会見
5日、日本相撲協会で尾車事業部長(60=元大関・琴風)が報道陣に対応しました。
巡業を担当した松ケ根親方(43=元幕内・玉力道)から報告を受けた尾車事業部長は行司のアナウンスについて「(観客席の声に)あわてて反応してしまった」と経緯を説明し、幕下や三段目が担当している巡業の放送体制を変える必要があると言及。
「女人禁制」の伝統には「人命より大事なものはこの世に存在しない。女性が土俵に上がってはいけないという話とは違う次元の話」と明言しました。
また、市長の搬送後に大量の塩がまかれたことに対し、一部で報道のあったような女性が土俵に上がったことが理由ではないと強調。
「本場所でも稽古場でもアクシデントがあったときに連鎖を防ぐために塩をまいている。女性だから、というのは強く否定したい」と続けています。
相撲界は相変わらず問題が多いですね。
アナウンスを聞く限り、かなり落ちついているように聞こえましたが。
最近、相撲協会は何をやっても炎上します。