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要点をざっくり
- 癌になったら払わなくてもいいお金がある。
- 知らないと損をする。実際私も損をしていた‼︎
- 自分で申請しないと誰も教えてくれない。
今週号の週刊現代で、実際にがんになった人たちの話も踏まえて、もし自分や身内が癌になったら払わなくてもよくなる可能性のあるお金が特集されていました。
私の父親も大腸癌でまだ治療中なので、教えてあげないといけません。
このほとんどは身体障害者手帳の交付を前提にしているので、その申請の仕方も書いておきます。
身体障害者手帳をもらうには
身体障害者手帳と手続き
「身体障害者手帳」とは、都道府県や政令指定都市・中核市などの自治体が、身体に障害のある人に交付する手帳で、公的な身体障害者向け福祉サービスを受ける際に必要となる「証明書」です。
ざっくりいうと、住んでいる市区町村の障害福祉の担当窓口 (福祉事務所や福祉担当課)で、指定医に「身体障害者診断書・意見書」を書いてもらい、所定の申請書で申請します。
この指定医というのは県知事が指定した医師のことで、どの医師でもいいというわけではありません。
障害年金受給の可能性も
癌と診断されたのが20歳以上65歳未満で公的年金をきちんと納付していて、癌治療が長期化することになった場合、障害年金が受けられる可能性が出てきます。
この障害年金は癌と診断された日から1年6ヶ月が経過した段階で、日常生活に著しい制限を受ける状態になっている場合受給が可能になります。
大腸癌の手術をして人工肛門を造設したり、癌の手術の結果身体に変化が生じQOLが低下する、抗がん剤の副作用から生じる倦怠感や末梢神経にしびれ(うちの父が訴えている症状です)でも障害年金の受給の可能性があるようです。
詳しくはこちらの「だんごさん」のブログに書いていあります。
癌になったら控除や助成の対象になるもの
NHKの受信料
身体障害者手帳1級または2級を持っている人は、受信料が半額になります。
携帯料金の支払い
身体障害者手帳の受給者であれば、携帯の基本料金が割引になります。
NTTドコモは月1700円引きです。
通院のためのタクシー代
タクシー代や電車賃が医療費控除の対象になります。
身体障害者の認定を受けていれば、助成金を配布している自治体もあります。
高速道路の通行料金
身体障害者手帳を受けていれば、有料道路の通行料金が半額になります。
水道などの公共料金
世帯に身体障害者の受給を受けている人がいれば、水道料金が50%以上も割引になる自治体もあります。
飛行機の料金
要介護認定を受けている人やその家族に航空券の割引制度を設けています。
航空券の割引のところを見るとのっています。
公共施設の入場料
美術館・映画館・温泉・動物園なども身体障害者手帳の割引対象になります。
自動車税・自動車取得税
障害者認定を受けた場合、自動車税は年間で最大4万5000円減免になります。
また自動車取得税も割引が適用されます。
あんま・マッサージの治療費
治療目的であんまや鍼灸師の施術を受けた場合は医療費控除の対象になります。
松葉杖の購入費
松葉杖や車椅子のレンタル代金も医療費控除の対象になります。
住宅改造の補助費
介助のためなどで住宅を改造した場合など補助の対象になります。
浴槽では最大10万円の助成金があります。
月57600円〜月10万円以上の治療費
これは所得により違うのですが「高額医療制度」を使えば、手術代なども10万円以内でおさまることがほとんどです。
私も一昨年2回手術しましたが、かなりの金額が返ってきました。
これ以外にも利用できる制度はありますし、癌以外の病気の場合でも使えます。
こういうことを知っていることで、病気にかかった時の「お金」の苦労が少しでも軽減されればいいなと思います。
私も一昨年入院するまで50年以上も大きな病気をしたことがなく、本当に慌てました。
病気はいつ何時かかるかわかりませんから。