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私の住んでいる北海道で、最近「キタキツネ」が札幌や旭川の市街地に出没しているのが話題になっています。
「キタキツネ物語」や「北の国から」でお馴染みのこの「キタキツネ」は実はかわいい外見とは裏腹に北海道ではかなり恐れられている「害獣」なんです。
キタキツネが市街地に出没する理由
1998年ごろからダニが寄生して発症する「疥癬(かいせん)」という皮膚病に感染するキツネが増えたため、一時キツネの生息数が減少していたそうです。
でも、この「疥癬(かいせん)」が落ち着いたため、またキツネが増え始めたとのことです。
私も前に何度か山道でこのキタキツネを見たことがあるんですが、確かにかわいいんです。(^^)
このキタキツネが猿や鹿と同じように人をおそれなくなり、街にも出没するようになったようです。
出典:北海道新聞
札幌市清田区の三里塚公園に現れたキツネです。
うちから車で20分くらいのところです。
このキツネ、ここを縄張りにしていまい、人間はもちろん、散歩中の犬まで威嚇するようになり、近くの小学校にまで出没し事態はますます深刻化しています。
今までの「キタキツネ」のイメージ
北の国からでは。蛍ちゃんが「ルールルル」とキタキツネを呼ぶシーンが有名ですよね。(^^)
なぜ「キタキツネ」は害獣なのか
これは主に「エキノコックス」の感染源だからです。
エキノコックス症とは
エキノコックス症とは、エキノコックスと呼ばれる寄生虫の卵が、ヒトの口から体内に入り、幼虫となって肝臓などに寄生し、肝機能障害などを起こす病気です。
エキノコックスの幼虫の発育は非常に遅く、自覚症状があらわれるまで数年から十数年かかるといわれています。
現在では、血液検査などで早期に発見でき、手術によって治すことができます。
感染経路について
ヒトの体内にエキノコックスの卵が入るのは、エキノコックスが寄生したキツネやそのふんに直接さわるなどの場合が考えられます。
また、キツネのふんで汚染された山菜を生で食べたり、沢水・わき水を飲んだりした場合が考えられます。
ヒトからヒトに感染することはありません。
出典:札幌市HP
このエキノコックスに感染すると、薬では対処できず『外科的な手術』をするしかありません。( ; ; )
これは北海道では常識ですが、道外から来た観光客はその可愛さに思わず触ってしまうと大変なことになります。
北海道は街に熊が出ることがありますし、高速道路に鹿が歩いていて車が衝突し事故が起きることがよくあります。
今度は街中の公園をキタキツネが縄張りにしています。
北海道に来ることがあったら、野生の動物にはくれぐれも気をつけてください。
最後まで読んでただきありがとうございます。
北海道でキタキツネにあっても「ルールルル」と呼ばないようにしてくださいね。(^^)
子供の頃、家の裏にキツネの親子が来ていて、よくエサをあげていたのを思い出しました。当時はエキノコックスなんて話はなかったし。
エキノコックスがなければ本当に可愛い動物なんですが。一度この公園に、キタキツネを見に行こうとも思っています。