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要点をざっくり
- 北海道小樽市の小学校で、36歳の男性教師が女子児童10数人のお尻を触った疑いがあることが分かりました。
- 小樽市教育委員会などによりますと、10月12日、市立小学校の女子児童2人が男性教師にお尻を複数回触られたと、教頭に申し出て発覚しました。
- 同校が全校児童に確認したところ、十数人が同じ男性教諭から体を触られたと答えたということです。
小樽の小学校教師が女児のお尻をさわる
小樽市教育委員会は29日、市立小学校の高学年の女子児童十数人が校内で男性教諭(36)に尻などを触られたと訴えており、事実を確認していると発表しました。
市教委によると、女子児童2人が12日、男性教諭に尻を複数回触られたと教頭に訴えて発覚しました。
男性教師は6年生の担任で、学校が全校生徒に調査したところ、高学年の女子児童10数人が同じ様な被害を訴えたということです。
1年半前から触られていた
被害にあった、女子児童たちの中には
「休み時間に触られた」
「一年半前から触られていた」
「数十回触られた」
という児童もいたということです。
しかし、1年半も前から女子児童が数十人被害にあっていて、学校は本当に気づかなかったのでしょうか?
学校の聞き取りに対し男性教師ははっきりしたことは答えず、事件が発覚した5日後の17日から学校を休んでいます。
警察は介入しないのでしょうか?
これを受け、同校は22日、訴えのあった児童の保護者に状況を説明。
29日夜には全校保護者会を開き、現状を説明し、校長は「児童の不安に気づけず申し訳ない」と謝罪しました。
市教委は24日から児童のケアのため、スクールカウンセラーを同校に配置しています。
小樽市教育員会に2つの疑問を聞いてみた
小樽市の教育委員会の総務課に電話して、2つの疑問を直接聞いてみました。
1年半も前からあった被害を小学校の誰も把握していなかったのか
総務課の方に
1年半も前からあった被害を、小学校の誰も把握していなかったのは少しおかしいと思うのですが?
と聞いてみました。
「そうなんですか。そのような内容は知らなかったです」
と、答えていただきました。
これは、メディアが学校側に取材して得た情報のようです。
犯行が1年半も前からで、学校側の誰も気づいておらず、それも生徒が担任ではなく教頭先生に話す。
(担任がこの先生かも。でも学年主任もいるはずです)
少し腑に落ちませんが、生徒が言わなかったら分からないので、仕方がないことなのかもしれません。
なぜ警察が介入しないのか
17日からこの男性教師は学校に出ていません。
普通なら警察が介入し、逮捕、送検という流れになるはずです。
これも、教育委員会の総務課の人に聞きました。
結果は「生徒から警察に被害届が出されていないから」ということです。
「被害届が出れば、警察が介入し一発なんですが」と逆に悔しがっていました。
被害届を出せば、小学校の生徒が警察に色々嫌なことを聞かれてしまいます。
とても微妙です。
でも、このまま、この男性教師を逮捕できないのは悔しいですね。
北海道迷惑行為防止条例
第2条の2 何人も、正当な理由がないのに、次に掲げる行為をしてはならない。
(1) 公共の場所又は公共の乗物にいる者に対し、著しく羞恥させ、又は不安を覚えさせるよ うな方法で、次に掲げる行為をすること。
ア 衣服等の上から、又は直接身体に触れること。
北海道迷惑行為防止条例より引用
今回の男性教師のわいせつ行為には、北海道迷惑行為防止条例が適用になると思いますが、調べてみるとこの条例は『親告罪』のようです。
「親告罪」というのは、警察に被害届や告訴がなければ警察が動けない犯罪です。
そのため、今回の場合、通常であれば親が警察に被害届を出して、刑事告訴をしなければ、この男性教師を逮捕、処罰ができないようです。
(専門家ではないので、間違っていたらごめんなさい)
被害届を出させるのも生徒にとってはいかがなものかと思うので、悩ましいところですね。