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要点をざっくり
- 家族で詐欺行為に加担したとして52歳の夫婦と22歳の娘が逮捕されました。
- 逮捕されたのは、埼玉県ふじみ野市に住む宮腰和夫容疑者(52)と妻の春美容疑者(52)、その娘の友梨亜容疑者(22)です。
- 母親は逮捕に際して、「思い当たる節が多すぎて分からない」と供述しています。
家族3人が特殊詐欺で逮捕
社債の購入をめぐって他人に名義を貸したのは犯罪だとうそを言って、お年寄りから現金1050万円をだまし取ったとして、50代の夫婦と娘の家族3人が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは埼玉県ふじみ野市の無職、宮腰和夫容疑者(52)と、妻で派遣社員の春美容疑者(52)、次女で東京 豊島区の看護助手、友梨亜容疑者(22)の3人です。
一家は4人家族で、長男以外の3人が振込詐欺に加担していました。
参照:JNNニュース
ことし1月から2月にかけて証券会社の社員などを装って福井市の80歳の女性に電話し、「社債の購入で他人に名義を貸したのは犯罪だ。裁判所に差し押さえられるので自宅にある現金を送ってほしい」とうそを言って、現金1050万円余りを宅配便で送らせてだまし取った疑いが持たれています。
だまし取ったお金を「親子リレー」
警察によると、宮腰夫妻と娘はだまし取った現金を運んで仲間に分配する役割だったとのことです。
参照:JNNニュース
妻の春美容疑者と娘の友梨亜容疑者は詐欺グループがだまし取ったお金をコインロッカーに運ぶ、「運び屋」だったことが分かっています。
そして、父親の和夫容疑者が、お金の分配役だったようです。
80歳女性 :お金 → 母:巣鴨のコインロッカー → 娘:高田馬場のコインロッカー
→父:お金を他人名義の口座から仲間に振り込む
参照:JNNニュース
母と娘は、いくつかのコインロッカーを経由することで、特殊詐欺グループのアジトを分かりにくくする役割を担っていたようです。
被害額は4億円と見られており、この3人以外にも、詐欺グループには電話をしたり指示役の人間がおり、その一部はすでに逮捕されています。
妻が「思い当たる節が多すぎて分からない」
調べに対し、妻の春美容疑者は「月に18万円ほど稼いでいた。思い当たることがありすぎて、逮捕事実は分からない」と供述しています。
この春美容疑者は、今までどれだけの悪さを重ねてきたのでしょう。
報道によると、父が最初に特殊詐欺に関わって、娘を誘い、妻も加担するようになったとのことです。
4人家族で、長男だけがこの特殊詐欺に関わっていませんでしたが、「ちゃんとした父親だった」とテレビのインタビューに対して語っています。
参照:JNNニュース *長男
父親の宮腰和夫容疑者の父親は、パチンコに負けるとお金を貸してくれという電話をいつももらっていたということで、振込詐欺に加担したのは「パチンコが原因」だと思うと語っています。
しかし、親子で振り込み詐欺とは・・それも親が子供を誘う。
家族は、特殊詐欺で稼いだお金で暮らしていたことになります。
「親の背中を見て子は育つ」の見本ですね。