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要点をざっくり
- 1日までに逮捕された釧路市の5人は、10月11日午前0時半から10分ほどの間に、網走市内の網走川で、サケ17匹を密漁した疑いが持たれています。
- 逮捕されたのは、釧路市に住む水産加工会社経営の菅野宣久容疑者(51)と、自称建設業の福躍幸樹容疑者(40)など男5人です。
- 4人は容疑を認めていますが、菅野容疑者は「密漁したものとは知らなかった」と、依然、容疑を否認しています。
サケの密漁で男が5人逮捕
北海道の網走市内の川で、サケ17匹を密漁したとして、男5人が逮捕されました。
11月1日までに逮捕された男ら5人は、10月11日午前0時半から10分ほどの間に、網走市内の網走川で、サケ17匹を密漁した疑いが持たれています。
タモ網という網を使い、サケを密漁していました。
参照:HBCニュース
逮捕されたのは、
・無職・佐貫英二(60)=釧路市愛国東3
・自称建設業・福躍幸樹(ふくどり・こうき)(40)=釧路市新富士町2
・会社員・中村重恒(56)=釧路市昭和北1
・飲食店従業員・田中賢明(42)=釧路市美原4
・会社役員・菅野宣久容疑者(51)=釧路市住吉1
の5人です。
密漁グループのリーダーは、福躍容疑者とみられています。
漁業監視員が、現場で不審な車や土のう袋に入ったサケなどを発見し、警察に通報。
その後、車のナンバーなどから容疑者を割り出したということです。
会社役員の男は容疑を否認
釧路の水産加工会社役員・菅野宣久容疑者は、すでに逮捕されている福躍幸樹容疑者ら4人と共謀し、10月、網走の網走川でサケ17匹を密漁した疑いが持たれています。
福躍容疑者は、その後の警察の調べに「今年9月から網走川で複数回密漁し、菅野容疑者に売っていた」と話しているということです。
参照:HBCニュース
福躍容疑者らは卵をとる目的でサケを密漁し、菅野容疑者はそれを買い取る約束をしていたということですが、菅野容疑者は「密漁したものとは知らなかった」と、依然、容疑を否認しています。
おそらく有罪となれば、菅野容疑者の会社は営業できなくなるでしょう。
福躍容疑者は過去に金庫破りを
2007年の釧路新聞によると、当時29歳の福躍幸樹容疑者(釧路市新富士2)は、道東を中心に金庫破りを繰り返していた4人の窃盗グループの一人として逮捕されています。
11年前の住所と今回の住所が変わらないということは、実家暮らしかもしれません。
福躍容疑者は根室市昭和町の飲食店に侵入し、金庫を破って現金などを盗もうとして、非常通報で駆け付けた警察官に現行犯逮捕されています。
この時の4人は、密漁や刑務所で知り合った仲間で、北海道内で4人は単独もしくはグループで計22件の金庫破りや事務所荒らし、給油所荒らしを繰り返し被害額は415万円に上りました。
この時のメンバーは、今回のサケの密漁を一緒に行った仲間とはかぶっていません。
福躍容疑者は、同じように刑務所や密漁で知り合った仲間と、金庫破りの時のノウハウを生かして今回の密漁を行ったと思われます。
今度は、金庫破りよりも捕まっても刑罰の軽い密漁に手を出したのでしょう。
今は暴力団も含め、お金になり刑罰の軽い密漁にみな手を出しています。
密漁は短時間で大金が稼げ、なおかつ捕まったとしても刑罰が軽いので、一度やったらやめられないそうです。
私は、暴力団の資金源にもなっている「密漁」の刑罰を見直す必要があると思います。