この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
週刊ポストに今回の銀行の大リストラからはじまった、「AI失業」についての記事がありました。
銀行員がリストラされているのは時の流れなのかなとも思っていましたが、他にもこれからなくなる職業がたくさんあります。
3メガで大リストラ
先日記事にした通り、3メガバンクで大リストラが行われることになりました。
これはまさしく、AI・フィンテックによって人間の仕事がとってかわられた「仕事革命」の第一弾です。
銀行では花形であった融資部門の仕事がマニュアル化されてきており、AIの方が正しく素早い判断ができるというのです。
また、信託部門においてもその人にあった資金運用方法をAIが素早く最適に判断してくれます。
そんなに簡単にいくかな?と思っている人が大半だと思いますが、米ゴールドマンサックスのCFO(最高財務責任者)が、「2000年に600人いた株式トレーダーが現在は2人だけになった」と公表しています。
株式の世界でも、この十数年間で機械が株式トレーディングを行うようになっています。
数億円の報酬を貰っていた人間よりも機械のプログラムの方が優秀だという証拠ですね。
頭を使う総合職が仕事を奪われる
AIと人間を比べると現状では、データを分析し新しい気づきや分析結果をみつけるというような知的作業ほどAIが力を発揮し、指先を使う細かい手作業や対人業務などは人間の方が優れているとのことです。
そうすると、現在ホワイトカラーの管理職がやっている仕事はAIの方が得意ということになります。
今回の銀行のリストラも、このAIが得意とする分野が銀行員のやっている仕事であったからだと思われます。
法曹界が危ない
イギリスでは10年以内に法曹界全体の39%に相当する11万4000人の雇用がAIに代替されるという調査結果が出ています。
裁判官の判決でさえ、膨大な判例を記憶させるだけでなく「判決の変遷から時代の変化」を学ばせれば経験を積んだ裁判官と変わらない判決が出せるということがすでに報告されています。
弁護士や裁判官といった、エリート中のエリートの仕事もなくなる日がくるんですね。
あのものすごく難しい試験を通った意味がなくなる日がくるのも間近かもしれません。
2025年〜35年までに49%が職を失う
これは2015年12月に発表された野村総合研究所と英オックスフォード大学による共同の研究結果です。
わかりやすく図にすると
そして2045年にはほとんどの仕事をAIが行い、人口の1割ほどしかまともに働いていない未来が予測されています。
そうすると「会社経営者や作家や芸術家、高度なホスピタリティーを持った看護師やホテルマンなど」AIとの競争に勝った1割が高収入を得て、残り9割はAIのサポート業務などの低賃金の労働をしていると考えられます。
このメガバンクのリストラは、これから始まるAIとの「仕事競争」の始まりかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私が昔読んだ漫画では「未来の世界」ではロボットが働き人間は遊んで暮らしていましたが、現実はやはり人間も働かなければいけないようです。