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要点をざっくり
- 6日午後8時半ごろ、札幌中央警察署の留置場で、勾留されていた55歳の男が舌を噛んで、痙攣している状態で発見されました。
- 発見当時、男は呼吸をしていましたが、その後病院で死亡しました。
- 逮捕容疑は6700円の無銭飲食です。
事件の概要
6日午後8時半ごろ、札幌中央警察署の留置場で、勾留されていた55歳の男が、突然うめき声をあげました。
看守が駆け付けると、男はけいれんし、舌を噛んでいたということです。
発見当時、男は呼吸をしていましたが、その後病院で死亡しました。
男は年末の30日、居酒屋で6700円分の無銭飲食をした疑いで逮捕されていました。
アルコール依存症などの持病があったため、看守の目の前の部屋に留置されていたということです。
舌を噛んで死亡?
舌を噛んで死亡と最初に報道されたので、誰もが時代劇などで捕まった忍者が舌を噛んで自殺をする場面を思い出したことでしょう。
(年代にもよるかな)
舌を噛んで時代劇だとすぐ死にますが、実際は舌を噛んで死ぬことは不可能だといわれています。
理屈から言えば、舌を噛み切ると残りの舌が丸まって気道を塞ぎ窒息死するということなのですが、これは現実的にはできないことなんです。
なぜ不可能なのか
結論からいうと、よほどの強固な意志がなければ舌を噛み切るのは無理です。
少し舌を噛んだだけでも、ヒリヒリする痛みの神経が集中する舌を噛み切るなんて通常の人はできません。
舌は厚いし、噛んだら痛いし、なんとか強く舌を噛んだとしても一度で噛み切れなかったら地獄の痛みです。
死ぬとしたら、その痛みによるショック死だといわれています。
このニュースをみたときに、アルコール依存症で精神的に異常をきたしていて、痛みが麻痺してたのかなあとも思いました。
結局死因は
警察は7日午後、司法解剖を行い、死因は急性心機能不全だったことが分かりました。
アルコール依存症で心臓がかなり弱っていて、留置場で心不全を起こしたのでしょう。
その時に、舌を出していたので舌を噛んで死んだように見えたのでしょうが、まずは落ち着けって感じです。
アルコール依存症⇨年末に無銭飲食⇨年明けに留置場で死亡
全国では現在110万人近いアルコール依存症の人たちがいます。
私は、このような悲劇に陥らないように、少しでも早くアルコール依存症から抜け出していただきたいと思います。