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要点をざっくり
- 渡邉彰宏さん(当時31)が監禁され衰弱死した事件で、糞尿の入ったペットボトルを無理やり飲ませようとした強要の疑いで逮捕されていた男性経営者が、釈放後死亡していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
- 関係者によると、残されたメモから自殺とみられています。
- この男性の釈放理由は「処分保留」でした。
この事件をざっくり
渡邉彰宏さん(当時31)が監禁され衰弱死した事件で、渡邊さんがアツキエタイジム経営者、坂本厚樹容疑者(39)から無理やり排泄物の一気飲みを強要された容疑で坂本容疑者が逮捕されましたが、先月28日に「処分保留」で釈放されています。
出典:アツキムエタイジムHP
他に逮捕されたのは
『井坪政(29)』『萩原真一容疑者(39)』『宮崎佑佳(24)』『亀井徳嗣(21)』『飯星飛香(29)』の5容疑者です。
現在は、井坪容疑者が主犯格とされています。
ジムでの暴行の証言者
アツキムエタイジムでの渡邊さんへの暴行をみた証言者は
『渡邊さんは手を後ろにくまされ、顔面パンチやボディーパンチをされていた。アザが身体中にできていて、あたまからも血を流していた。』
と話しています。
ただ、この糞尿 (いつのまにか糞も加わっていました) を飲ませたというのは捕まった井坪容疑者たちからの話であり、警察もはっきりした裏がとれなかったのでしょう。
それで処分保留で釈放したのだと思います。
スパーリングを見る限りでは
このインスタグラムの井坪容疑者と渡邊さんとみられる人物とのスパーリングの光景を見る限りでは、体重差もあり、技術も違う相手に加えている打撃は明らかに練習ではありません。
出典:インスタグラム
空手の練習でも、このようなスパーリングはしません。
ましてや(キック)ボクシングなら、体重差のある相手とのスパーリングは絶対させません。
おそらく、2人の体重差は30キロはあるでしょう。
大人と子供です。
この坂本容疑者は黙って、このスパーリング?(リンチ)をみていたのでしょうか。
残された遺書(メモ)
坂本容疑者は「自分は何もやっていない」「 取り調べが厳しかった」などと書いたメモを残したそうです。
「何もやっていない」というのであれば井坪容疑者たちが嘘をついたことになります。
また「誤認逮捕」の可能性も否定できません。
「取り調べが厳しかった」というのは、キックボクシングの練習をしている人間が自殺するほどの凄まじい取り調べだったのでしょうか。
それに、「自殺」なら大津署が当時何か調べているはずです。
今の時点では、「死因」もはっきりしません。
もうひとりの監禁の被害者からも、警察はすでに事情は聞けているはずです。
事件発覚から、衝撃的な「ことば」が先行して、井坪容疑者達の動機が分かりません。
今のところは、警察の発表を待つしかありませんし、発表しなければ「誤認逮捕」による自殺を警察が招いたといわれても仕方がありません。