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要点をざっくり
- 31日深夜、札幌市東区の高齢者らが共同生活する施設から火が出て全焼し、入居する16人のうち、11人が死亡、3人がけがをしました。
- この施設は、元旅館で木造3階建です。
- 警察と消防は、火の出たいきさつや燃え広がった原因をしらべています。
火事のあった施設は
火事があったのは、札幌市東区北17条東1丁目の高齢者らが共同生活している「そしあるハイム」です。
市消防本部などによると、施設は木造3階建て、延べ約400平方メートル。
自立支援事業所である、合同会社「なんもさサポート」が建物を借りて運営していました。
同社は、ホームレスの生活や自立支援を行うNPO法人「ホームレス支援北海道ネットワーク」の一つで、ホームページなどによると、生活保護を受けているホームレスらを、新たな入居先や就職先が見つかるまで一時的に受け入れていたとみられています。
この日、職員2人が午後5時ごろに帰宅した後は入居者だけになっていました。
関係者によりますと、煙が出ていた1階には食堂があるほか、各部屋では、入居者たちが石油ストーブなどの暖房を使っていたということです。
また、1階の車庫部分には、31日補充したばかりの灯油があったことが分かっています。
11人が死亡3人が怪我2人が逃げて無事
近所の人は、「火がものすごい勢いで回っていた」「寄せ集めのアパートのような。いろんな年代層の人が入っているみたい」と話しています。
この火事で、木造3階建ての建物は全焼し、入居していた16人のうち、これまでに男女11人が死亡、3人がやけどなどをして病院に運ばれました。
亡くなったのは男性8人、女性3人で、警察では身元の確認をすすめています。
残る2人は逃げて無事でした。
生存者は80代の女性1人、50~70代の男性4人の計5人。
うち3人が気道熱傷や顔のやけどを負っています。
現在、警察と消防は、この火事について調査をすすめています。