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要点をざっくり
- 週刊新潮が、奈良県香芝市の市会議員「鈴木篤志」氏は、選挙で当選した際には暴力団から抜けて4年目の暴力団員だったと報じています。
- 鈴木篤志氏は、昨年の選挙で「維新の会」から、香芝市議会議員に出馬し当選しました。
- 暴力団員が公職に就くというのは前代未聞です。
鈴木篤志市議会議員とは
出典:鈴木篤志Twitter(当選当時)
見た感じは、市川海老蔵似の優しそうな顔をしていますが(選挙用の写真ですから修正もかけれます)、これにサングラスをかけたらもろヤクザです。
匿名の年賀状が届く
2017年3月の選挙の時から「あいつはヤクザだった」という噂はあったそうです。
今年の正月に、匿名の年賀状が関係者宛に届いたことで騒ぎとなりました。
それに、鈴木議員が組事務所にいた時の写真がのっていたそうです。
出典:週刊新潮
これに対して、市議会関係者が鈴木議員にヒアリングをしたところ「大昔のもの。知人に着いていっただけ。組員になったことはない」との回答だったそうです。
ただ、当時の鈴木議員を知る元暴力団関係者たちは「真面目に組の当番やって、代紋のおかげでデリヘルの経営ができていた。当時の組は山口組の3次団体で、4代目山健組の下。写真で着ているのは、組員に登録されないと支給されないもの」と語っています。
確かに、この格好でただ組事務所についていったと言うのは、かなり苦しい言い訳ですね。
破門状まで出回っていた
まぎれもない証拠は、この破門状です。
出典:週刊新潮
暴力団員でもない人間に、「破門状」は出回りません。
この破門の原因は、どうやら性格がルーズで5分以内に電話を折り返さないといけない組の規則を守れなかったからではないかと、前出の暴力団関係者は語っています。
この破門状によると、破門になったのは平成25年2月4日ですから、選挙のあった平成29年3月はまだ暴力団員をやめてから4年目です。
奈良市の暴排条例によると、組を抜けてから5年間は暴力団員扱い(現役と同様です)にされます。
これは奈良市だけではなく、ほとんどの自治体がこの5年間は暴力員団扱い、5年をすぎるとただの人というのが通常の取り扱いです。
ただ、私の経験から行くと5年をすぎても暴力団員は暴力団員です。
さらに、破門されたとなると「何かしでかした」暴力団の枠にもおさまらない、ただの「悪い人」です。
元暴力団と知っていて投票しただろうか?
鈴木議員は、選挙の際に「昔暴力団員」であったことを公表していません。
公表義務はありませんが、選挙で投票する上での重要な選択条件になります。
議会では、鈴木議員の釈明の場を設けるとしましたが、拒否されたとのことです。
また、鈴木議員もこの件を弁護士に委任し、弁護士は新潮の取材に対して「本人は取材に応じないといっている」と話しているそうです。
維新の会からも、週刊新潮に対して回答がないとのことです。
前代未聞の現役の暴力団議員。
これほど世間は「暴力団排除」に動いているのに、公職である市議会議員に暴力団員を選ぶとはいかがなものでしょう。
罰則はないとしても、今後、県や市で「暴力団追放」を掲げても、誰も本気では信じないと思います。