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要点をざっくり
- 借金の返済を巡って知人の男性を脅迫し、自ら指を切断させたとして51歳の男が逮捕されました。
- この指を詰めた男性は、詐欺容疑で逮捕されています。
- この男性は、太田容疑者に約2000万円の借金があったということです。
指を詰めさせ借金返済・・昭和か⁉︎
借金返済が滞った会社役員の男性(45)に小指を切断させたとして、警視庁丸の内署は8日までに、傷害と強要の疑いで、福島県郡山市、不動産管理業太田正吾容疑者(51)を逮捕しました。
逮捕容疑は2015年8月25日ごろから、自動車販売店を営む神奈川県内の会社役員の男性に対し、東京・武蔵村山市にある倉庫で、「金を払うか、指を詰めるかどっちかにしろ」などと繰り返し脅し、9月1日に左手の小指を「のみとハンマー」で切断させた疑いです。
丸の内署によると、太田容疑者は「小指を落とせと言ったが本当にやるとは思わなかった」と供述しており、会社役員は13年ごろから、太田容疑者から店舗として使うビルの一室や事業資金を借り、事件当時は約2000万円の借金があったとのことです。
太田容疑者は返済のために、「マグロ漁船に乗れ」などと執拗(しつよう)に脅迫していました。
男性は現金を捻出するために他人から預かっていた高級車「ランボルギーニ」を勝手に転売したとして、、2017年11月に業務上横領の疑いで警視庁に逮捕・起訴されています。
指を詰めた人物
客から預かったイタリア製のランボルギーニを無断で売却したとして、警視庁は自動車修理販売会社役員の奥平光紀容疑者(44)と金融業・広岡工容疑者(38)の2人を11月27日に業務上横領の疑いで逮捕ました。
この奥平容疑者が、今回指を切断した人物です。
奥平容疑者は「借金があって現金がほしかった」と容疑を認めていました。
逮捕容疑は2015年4月10日、東京都品川区の男性派遣社員(56)が破損したサイドミラーなどの修理のため、ランボルギーニ社製スポーツカー「ガヤルド」1800万円相当を預かっていました。
出典;カーセンサー
しかし、奥平容疑者は2015年4月、この車を約500万円で他人に引き渡し、横領した疑いです。
この車は、男性が14年、ローン契約を組んで奥平容疑者から1800万円で購入していた車でした。
結局借金はチャラになったのか?
車を転売したのが2015年4月、小指を切断したのが2015年8月25日 ということですから、車の転売のお金は利息のような形で太田容疑者のところにいったのではないかと推測されます。
ただし、借金を全て埋めるほどの金額ではなかったのでしょう。
そしてこの昭和のヤクザを彷彿とさせる太田容疑者は、奥平容疑者に指を切り落とさせました。
ヤクザ映画をみる限りでは、最近のヤクザは一銭のお金にもならないので指を詰めさせるとかしないようです。
逆に、傷害罪で捕まってしまいます。
それとマグロ漁船ですが、ネットで調べると昔は1000万以上稼げたようですが、いまは500万円くらいのようです。
ただし、海の上ではお金は使わないのでお金はたまるでしょう。
「裏のハローワーク」をみると、「マグロ漁船に乗れ」はあくまで脅し文句で、実際にマグロ漁船に借金返済で乗っている人はほとんどいないようです。
おそらく、小指を切断したくらいでは、2000万円の借金はチャラになっていないと思われます。
まともな金銭の貸し借りなら、お金と指を詰めることは全く関係ありませんから。