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要点をざっくり
- 大相撲の東十両14枚目、貴乃花部屋の貴公俊(たかよしとし、20)が18日、付き人に暴行したことが判明しました。
- 現在、貴乃花親方の奇行ともとれる、役員への挨拶と早退が取りざたされている時にさらなるピンチです。
- 日馬富士の「暴行」ではじまった事件だけに、今後の展開が注目されます。
貴公俊が18日に付き人に暴行
日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は春場所8日目の18日、東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花部屋)が付き人に暴行したことを発表しました。
出典:日本相撲協会HP
鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)が貴公俊を呼び出して確認したところ、事実を認めたということです。
19日にも引き続き、詳細を聴取する予定とのことです。
貴公俊はこの日の取組前、土俵下の控えに入るタイミングが遅れ、花道を走って入場。
その場で、境川審判委員(元小結両国)に注意されました。
この「遅れ」について、付き人の指示が遅れたことが原因とみられ、それに怒った貴公俊が5、6発殴り、そのため付け人は顔が腫れ、口の中を切って顔からだらだら血が流れており、その血を支度部屋のトイレで吐いていたということです。
この取組は大翔鵬に敗れています。
支度部屋にいた力士はその様子を見ていましたが、止めた力士はいなかったということです。
貴乃花親方は連日の「早退」で会場にいなかった
貴公俊の師匠、貴乃花親方(45)はこの日午前に役員室に入りましたが、例の「早退」をしていたため、貴公俊の取組の際には会場にいませんでした。
貴乃花親方(45)は協会執行部には出勤しますが、奥の部屋まで入らずに「あーす」とあいさつし、一瞬で去っているようです。
「1秒で早退もはや奇行」とまでいわれています。
今日の「アッコにおまかせ!」でも取り上げられていました。
貴乃花親方は今場所、2日目まで会場のエディオンアリーナに出勤せず、日本相撲協会からの指示があった後は会場に現れているものの短時間の滞在にとどまっており、この日も会場に現れたものの、貴公俊の暴行があったときにはすでに会場を後にしています。
この「早退」が、今回裏目に出た形になりました。
今後の「暴行」に対する展開は
昨年10月の秋巡業中、元横綱日馬富士に、貴乃花部屋の貴ノ岩が「暴行」されたことが問題になり今も相撲界を揺るがせています。
しかし、今度は貴乃花部屋に所属する力士の暴行が起きてしまいました。
貴公俊は今場所から十両に昇進し、中日を終えて3勝5敗。
東十両10枚目の貴源治(20)の双子の兄として話題になっていました。
3場所ぶりに復帰した、十両の貴ノ岩(28)の弟弟子になります。
この時の貴乃花親方は、とても嬉しそうにインタビューに答えています。
出典:日刊スポーツ
また、貴公俊は今場所の新十両で、付き人も初めてついていたということです。
親方として、会場を早退し弟子を監督していなかったのは致命的です。
それも自分が問題としている「暴行」を、弟子がしてしまいました。
今後の貴乃花親方の動向について、注目が集まっています。