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要点をざっくり
- 厚生労働省は17年5月から、労働基準関係法令に違反し書類送検された企業の一覧表をホームページに掲載しています。
- いわゆる「ブラック企業」リストです。
- 3月15日に更新され、その中で北海道の会社が非常に多いので目立ちます。
北海道のブラック企業リスト
これが、北海道の法令違反をした企業です。
1年何もなく、改善されればこのリストから消えます。
【労働基準関係法令違反に係る公表事案】
(平成29年3月1日~平成30年2月28日公表分)
労働基準関係法令違反に係る公表事案
3月15日更新 北海道労働局
出典:労働基準関係法令違反に係る公表事案
全部で30社あります。
北海道は確かに広く、それを全て北海道として一括りにしているので、面積はとても広くなります。
しかし会社の数の割合からいくと、それほどでもありません。
2014年の大中小企業数とブラック企業リストに掲載されている企業数は
北海道 151,402社 ⇨ 30社
埼玉県 172,435社 ⇨ 12社
群馬県 68,889社 ⇨ 1社
と、全体の企業数からいっても、北海道のブラック企業の数がダントツに多いです。
まだブラックリストに残っている有名企業
電通はリストから消えましたが、ヤマト運輸はまだ残っています。
今、ヤマト運輸は根本的な「働き方改革」を行なっています。
ヤマト運輸のHPをみると
「働き方改革」の基本骨子について
利益よりも社員を優先する。
ここまでの改革はすごいことです。
電通も根本から、今までの働き方を見直しました。
このブラックリストから消えるために、各社かなりの努力をしています。
もちろん、このリストに載っていないブラック企業もあると思われます。
(うちの会社が載っていないと、思っている方も多いのでは)
北海道の企業がブラックリストに多い理由
北海道の会社は、あまりコンプライアンス意識が高いようには思えません。
そのため、最近の厚生労働省の「働き方改革」に、ついていけてないような気がします。
北海道は、賃金が安く景気もよくないため、長時間労働や危険な作業をこなさないと職に就けない環境にあります。
それを今まで通りに働き方を変えずにやってきたので、「労働法違反」が他の地域よりも多くなっているのではないかと私は考えます。
ブラックリストに載った以上(載らなくても)、利益優先ではなく社員優先での仕事をしていって欲しいと思います。