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要点をざっくり
- 今週号の週刊文春で栄監督の新たな金銭問題が報じられています。
- レスリングの指導実態のない妻をスタッフとして登録し、毎年お金を受け取っていた疑いがあるというのです。
- そして、それ以外にも栄監督がお金に汚いことが暴露されています。
栄監督の新たな金銭疑惑
週刊文春によると、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)に新たな疑惑が浮上しています。
強化指定選手に関する強化費、計720万円が指導実態のない栄監督の妻に支払われていたことが「週刊文春」の取材によって明らかになりました。
栄監督は結婚は二度目であり、2人ともレスリングの教え子です。
1人目の妻は「坂本涼子」さんといい、レスリングの世界選手権で優勝するなどの経歴をもっています。
そして、2人目の妻で現在の奥様は、旧姓「岩間怜那」(いわま れな、1979年8月2日生)さんといい、2000年の世界選手権で銀メダルをとっており、2008年5月14日に再婚しています。
なんと年の差19歳です。
吉田沙保里選手の3歳年上です。
当時の結婚のコメントを見ると、吉田沙保里選手が一番慕っている先輩とのことです。
今でも栄氏の妻は、吉田沙保里選手とはプライベートで極めて親密な間柄で知られています。
栄監督は基本的に教え子に手を出すタイプのようです。
今回のセクハラ、パワハラ報道もこの辺からきているものと思われます。
この妻が、吉田沙保里選手のスタッフとして登録され、少なくても合計720万円の助成金が支払われているというのです。
指導の実態がない妻に助成金
有望選手は世界選手権などの成績に応じ、JOCの強化指定選手に選ばれます。
2012年までは選手1人につき、コーチとして2人の専任強化スタッフが登録され、日本スポーツ振興センター(JSC)を通じ助成金が支払われていました。
しかし、専任強化スタッフは選手のスポーツ活動に対して、日常的な指導等を行う者に限られていました。
そして、吉田選手の専任強化スタッフとして、少なくとも07年から12年までの6年間にわたり、毎年120万円ずつ合計720万円の助成金がこの栄監督の妻に支払われていました。
この栄監督の妻がスタッフだったことを知らなかったと、ある強化選手が文春の取材に答えています。
「8年前から栄夫妻と吉田は、同じマンションの隣同士の部屋で暮らしています。ただ、怜那さんが吉田を指導している姿を見たことがありません。そもそも引退後、高校教員だった怜那さんが、技術面で金メダリストに教えられることはないでしょう」
確かに、岩間怜那さんは最後は愛知県立半田農業高等学校の体育教員として勤務しています。
岩間怜那さんのレスリングの実力と実績では、吉田選手の指導は難しいでしょう。
栄監督の豪華な暮らし
栄氏は一昨年、愛知県内の新築高層マンションの最上階を購入し、高級車レクサスを2台所有しているそうです。
他にもヴィトンやエルメスなどの高級ブランドが大好きで、身につけてはよく自慢しているそうです。
いくらオリンピック選手を多数輩出しているとはいえ、こんな生活ができるだけのお金がどこから出ているのでしょう。
栄監督のお金に関するエピソードとして、登坂絵莉選手が約40万円の出演料の出るイベントに出演する際に、自分は一切出演せずに20万円のギャラを主催者側に要求したとされています。
また、有望な高校生のレスリング選手に「うちのレスリン部に来い 」といって、1万円を無理やり渡したことも暴露されています。
高等学校体育連盟は、高校生が金品を受け取ることを禁止しており、栄氏はレスリング協会の強化本部長を勤めていますから、なんとも非常識な行為です。
真偽について、週刊文春は栄氏に至学館大学を通じて取材を申し込みましたが、期限までに回答はなかったそうです。
あの怖い谷岡学長が、取材を許可するとは思えません。