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要点をざっくり
- 税理士の資格がないのに税務書類を作成したとして、北海道警は28日に逮捕された、記帳代行会社「経営振興事務協同組合」役員、花岡寛昭容疑者(67)。
- 道警によると、花岡容疑者は「粉飾」や「脱税」を助言するなどし、顧客の間で「融通が利く」と評判だったということが分かりました。
- さらに、売り上げは、4年間で1億2000万円ほどあったことも判明しました。
顧客の間で「融通が利く」と評判
昨日記事にした通り、税理士の資格がないのに税務書類を作成したとして、北海道警は28日、札幌市豊平区平岸1の8、記帳代行会社「経営振興事務協同組合」役員、花岡寛昭容疑者(67)を税理士法違反の疑いで逮捕しました。
この「経営振興事務協同組合」は、組合員の節税を指南するための法人だったようです。
花岡容疑者は2015年2月~16年4月、税理士の資格がないのに、複数の同市内の飲食店などについて、法人税の確定申告書など25通を作成した疑いで、容疑を認めているということです。
病死した税理士と協定
花岡容疑者は、今年2月に病死した80歳代の男性税理士と業務協定を結び、従業員に指示して「会計ソフト」を使って確定申告書を作成させ、男性税理士が書類に記名、押印していたということです。
会計ソフトを使っていたとは、手抜きもいいところですね。
それに昨日の報道では4000万円でしたが、HBCニュースによると4年間で1億2000万円ほどの売り上げがあったとみられているということです。
「経営振興事務協同組合」に電話してみた
本日、直接「経営振興事務協同組合」に電話してみました。
男性が電話に出て
私:「札幌に住んでいる◯◯と申しますが。そちらは昨日逮捕された花岡さんの会社でよろしいでしょうか」
男性:「ええ、どこの◯◯さんですか」
私:「札幌の▲▲区に住んでいる◯◯といいます。税理士法違反をしての代行業務についてお聞きしたいのですが」
男性:「うちのお客様ではないのですね」
私:「ええ、違います。それでは、花岡さんはいらっしゃいますか?」
男性:「ガチャ」電話を切る。
話した感じは、割と真面目な方のようでした。
お客様以外の電話には、答えないスタンスのようです。
(それはそうか)
これから、節税(脱税)を花岡容疑者に依頼した「お客様」たちにも、捜査の手が及ぶと思われます。