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要点をざっくり
- 東京電力ホールディングス(以下、東電)の元副社長・石崎芳行氏(64)が「週刊文春」の取材に応じ、福島県内に住む被災者A子さんと不適切な関係にあったことを認め、その後のトラブルについて語りました。
- このA子さんとは、「ベテランママの会」の代表の番場さち子氏です。
- 2人の言い分は違いますが、不適切な関係にあったことは双方とも認めています。
東京電力元副社長と復興支援団体代表の不適切な関係
週刊文春の記事によりますと、東京電力ホールディングス(以下、東電)の元副社長・石崎芳行氏(64)が「週刊文春」の取材に応じ、福島県内に住む被災者A子さんと不適切な関係にあったことを認め、その後のトラブルについて語っています。
出典:週刊文春
このA子さんとは、「ベテランママの会」の代表の番場さち子氏です。
石崎元東電副社長は、
「この半年間、悩み続けてきました。どうしたら死ねるのかという考えも頭をよぎりました。ただ文春から取材の連絡がきたときに決心しました。もう洗いざらいお話ししようと。そのために昨日、会社に退職願を提出しました。会社や家族、被災地の方々にご迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
と文春の取材に答えています。
石崎元東京電力副社長とは
石崎氏は、1977年、東電に入社し、福島第二原発所長や副社長を経て、2013年1月に福島復興本社の初代代表に就任しています。
昨年6月からは福島担当特別顧問でした。
東電の最高幹部であり、「福島復興の顔」でもあった石崎氏は、3月28日に辞表を提出し、同月31日付で福島担当特別顧問を退任しています。
つい先日まで、東京電力の副社長であったため、「元」となっています。
東京電力への文春の取材では、「65歳を区切りに退任し、一個人として福島の復興に尽くしたいという申し出があった」と答えています。
番場さち子氏とは
不適切な関係の「番場さち子」は、福島や東京を拠点にして被災地の支援活動を積極的に行い、震災復興に尽力したとして、番場氏が代表を務める「ベテランママの会」は「日本復興の光大賞」を受賞したこともあります。
出典:番來舎HP
独身で子供が3人いるようです。
また、「番來舎」(ばんらいしゃ)という塾も経営しています。
この「番來舎」は、番場氏の体調不良で3月末で閉鎖するとブログに書いてあります。
念のため電話してみましたが、福島に電話番号が変更になっており、そこに電話してもファックスになりました。
「距離的にも東大に一番近い塾ですが、目指す大学にも一番近い塾です」というキャッチコピーがHPにでています。
番場氏の経歴はHPをみると
1961年福島県原町市(現 南相馬市)生まれ。
東京の大学に学び、書道教室を皮切りに、30年間、教育に関わる。
現在、B★fun(福島県南相馬市)塾長・ベテランママの会代表。教育アドバイザー。発達障害支援員。上級食育指導士。書道教授。
相談に来る母親の多くが心情を吐露して泣いていくことから、「面談の番場」「泣かせの番場」の異名を持つ。
と書いてあり、いろいろな肩書きや異名を持っているようです。
かなりの数のメディアにも出演しています。
私は、自己アピールがかなり強いという印象を受けます。
2人の出会いと食い違う証言
2015年7月に東電の復興本社のあったJヴィレッジで出会い、16年4月に男女の仲になり1年半ほど交際が続いたとうことまでは双方が認めている事実のようです。
出典: 共同通信社 *Jヴィレッジ
ただ、双方の説明には、かなり食い違いがあります。
番場氏は石崎氏と東京で会って無理やり関係をもたされたといっていますし、石崎氏は合意の上(どちらかというと番場氏が積極的)であったと語っています。
それに、金銭面でかなり番場氏は困っていたようでお金を融通したとも語っていますが、番場氏はお金について要求したことはないとこれを否定しています。
そして、石崎氏が番場氏のフェイスブックに家の近所の写真をアップされ「ストーカー行為をやめてください」とメールしたところ、「こんなに好きにならせておいてストーカーとは」と逆切れし、手切れ金として5000万円要求してきたということです。
このときにちょうど、あの「足なめ市長」事件があり、石崎氏は以前風呂上りを盗撮された写真もつけられて、こんなになりたくなければお金を支払えとなかば脅迫されたと語っています。
当初、文春には番場氏は石崎氏に手切れ金として1000万円を提示されたといっていましたが、それは嘘であったと番場氏もこの事実を認め、「少し感情的になっていまった。脅すつもりはなかった」と話しています。
ふたりの出会いのきっかけになった会合
2015年11月29日に、福島県南相馬市で「東京電力福島復興本社って何してるんですか」と題した小さな集まりがあり、そこにこの番場氏が石崎氏を招いています。
出典:共同通信社
この会合が時期的には、二人の出会いのきっかけになったようです。
さらに不適切なふたりの行動
番場氏は、1000万円の借金があることを石崎氏に伝え、「自分への賠償を認めるように東電に指示して欲しい」と要求してきており、それを石崎氏は断ったとのことです。
その代わりとして公演会等で手助けすると話し、業界全体の新聞である「電気新聞」の2017年5月号の座談会では、番場氏の報酬を規定いっぱいの100万円にするように記者に頼んだと語っています。
出典:電気新聞
東電の責任者と、被害者側の支援団体代表の不適切な関係。
国家的な加害者側と被害者側が男女の関係になるとは。
空前絶後、前代未聞のスキャンダルです。