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要点をざっくり
- 朝、記事にした、札幌市西区のスーパーで逮捕された男2人の続報です。
- なぜ、盗撮犯と女装癖のある男2人は、同じ女子トイレで逮捕されたのでしょう。
- この奇跡的とも思える、犯罪者のコラボの「謎」が現場取材から見えてきました。
現場となったイトーヨーカドー
今回の現場となった大型スーパーとは、札幌市の西区にあるイトーヨーカドー琴似店です。
札幌市西区琴似2条1-4-1 営業時間:9:00-21:00
JR駅琴似駅直結で、中もかなり広々としています。
周りには高層マンションも建っています。
「盗撮は性癖で治らない」と開き直る容疑者
8日に札幌市西区のイトーヨーカドーの同じ女子トイレに忍び込んだ疑いで51歳の男と国家公務員の57歳の男が逮捕されています。
1人は盗撮目的で、札幌市西区山の手4条1丁目の無職、佐野三樹夫(さの・みきお)容疑者です。
佐野容疑者は8日午後6時半ごろ、イトーヨーカドーの1階の女子トイレの個室で、隣の個室にデジタルカメラを差し込んで盗撮しようしました。
出典:HTBニュース
男子トイレしか撮影できませんでしたが、おそらく構造は同じだと思われます。
この便座の上に乗り、ドアの上に空いている隙間からデジタルカメラを差し込んだようです。
三列のトイレの真ん中に陣取り、どちらに人が入っても対応できるようにしたというのは、初犯ではない可能性があります。
余談ですが、とても清潔で綺麗なトイレでした。
佐野容疑者は「盗撮目的だった」と容疑を認めているということです。
そしてデジタルカメラには、便器に座っている中高年女性2人の動画が写っていたとのことです。
そのうえ、なんとこの男、「(盗撮は)性癖なのでなおりません」と開き直っているとのことです。
女装癖のある国家公務員は「家族公認」
この1時間後に、警察が女子トイレの実況見分をしようとしましたが、個室からなかなか人が出ないため、従業員が見にいくと女装した男がドアを開けて出てきました。
その時に、かつらに胸パッドをしており、「男」ですときちんと認めたそうです。
男は農林水産省所管の独立行政法人に勤める57歳の国家公務員で、建造物侵入の容疑で逮捕されました。
この男の名前は、独立行政法人 農林水産消費安全技術センター勤務 浅井義雄(57)です。
札幌の第二合同庁舎に勤務しているようです。(札幌市中央区大通西10丁目4番地1)
この女装については、家族も知っており、「家族公認」だということです。
女装だけなら犯罪にならなかったのに、女子トイレに入ってしまうとは。
女子トイレに入った理由は「女装が趣味でトイレに行きたくなり仕方なく入った」と話しているということです。
浅井容疑者は、建造物侵入の容疑を認めています。
なぜこの2人は1階の女子トイレにいたのか
このイトーヨーカドーの各階のエリアで販売しているものです。
最初、このHTBニュースの「1階のトイレ」というのを知らなくて、イトーヨーカドーの各階の従業員の方にどこのトイレか聞いて回りました。
掃除の方にも聞いて、警備員室にも行きましたが、最後まで何階のトイレで起こったことなのか「会社の方針」とのことで誰も話してくれませんでした。
しかし、各階をみて私は1階のトイレだと確信しました。
なぜなら、女性が立ち寄る可能性が一番高いのは1階の「婦人ファッションのフロア」だからです。
それ以外は、2階に女性ものの下着が少し売っていますが、ほとんど男性ものか雑貨、食料品でした。
盗撮、女装ときたら1階しかありません。
それに1階のトイレは、両横がテナントのため仕切りがあり、店員さんからは死角にもなっています。
この女装癖のある浅井容疑者は、おそらくこのフロアで自分の女装用の服を見ていたのではないかと思われます。
そして、佐野容疑者の盗撮事件のことは知らず、「もよおしてきた」ため用を足したくて女子トイレに入り、警察官が入ってきて出るに出られなくなった。
まるでコントのようです。
女性を盗撮するために、女性が1番利用すると思われる、1階の女子トイレに潜んでいた佐野容疑者。
これが、盗撮と女装癖のある2人の男が、同じ女子トイレで1時間の間に逮捕されたという奇跡のような偶然が誕生した理由だと私は推察します。