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要点をざっくり
- 校庭のあちこちで、連日のように強い悪臭を放つヒトの糞便が発見されました。
- これは、米ニュージャージー州のある高校の話です。
- 犯人は、なんと教育長の42歳の男でした。
校庭のあちこちに人の糞便
校庭のあちこちで連日のように強い悪臭を放つヒトの糞便が発見され、強い不快感と怒りをあらわにしていた米ニュージャージー州のある高校。
謎の男を一日も早く捕まえようと誰もが必死になっていましたが、犯人は「まさか」の人物でした。
『CBS New York』『USA TODAY HSS』ほか多数のメディアが伝えています。
舞台となったのはモンマス郡ホルムデル・タウンシップにあるホルムデル高校の校庭で、少し前からほぼ連日のペースでヒトのものと思われる糞便がフットボール競技場や陸上競技場の周辺で発見されていました。
職員や生徒はその犯人を『ミステリー・プーパー』と呼んで、なんとか逮捕しよううとしていたとのことです。
ミステリー・プーパーの正体
警察の協力のもと何とか捕まえようと監視を強化した結果、やっとのことで先月30日午後5時45分、警察は、高校のフットボール場で排便しようとしていた中年男の姿を捉え逮捕しました。
この男は、逮捕前に高校の校庭のコースで走っていたということです。
なんと『ミステリー・プーパー』は、数十キロ北に位置するケニルワース学区で2015年12月から教育長を務めているトーマス・トラマグリーニという42歳の男ででした。
Kenilworth Public Schools Superintendent Thomas Tramaglini arrested for relieving himself in public after school officials reported finding daily deposits of excrement by an athletic field https://t.co/frslt6n7N0 pic.twitter.com/mo6bCudkGq
— Jeffrey Guterman (@JeffreyGuterman) 2018年5月3日
ホルムデル郡警察当局は、5月2日に逮捕したトーマス・トラマグリーニ氏を告発しました。
CBCニュースによると、動機などについて警察による詳しい取り調べが行われました。
犯人は年収1,610万円の教育長
この、ミステリー・プーパーことトーマス・トラマグリーニ氏の教育長としての仕事ぶりには定評があり、日本円にして約1,610万円もの年収を得ていました。
ほかにも、教育関連企業の名誉職に名を連ね、優れた教育者として人々から尊敬されていたようです。
しかし、よその学区の教育施設に不正に侵入し、屋外排泄という大変迷惑な行為と公然わいせつがあったことから同学区は彼の休職処分を決めました。
トラマグリーニは今月30日に、裁判所出廷を命じられているということです。
トラマグリーニは優秀なランナー
警察は、人間の糞便が現場で何回発見されたかは発表していません。
この学校の関係者によると、
「毎日かどうか分からないが、しばらく続いている。 ここ数ヶ月で少なくとも8回は聞いたことがある」
と語っています。
トラマグリーニ氏は優秀なランナーでもあり、2010年には3:48:25の時間でニューヨークシティマラソンを完走しています。
トラマグリーニ氏が数マイル走っている間に、突然トイレにいくという衝動に襲われる、「走者のスロート」または 「ランナー下痢」に苦しんでいた可能性があると推測しているニュースサイトもあります。
なぜ「ランナー下痢」が起こるのかというのは実ははっきりとは分かっていませんが、内臓が圧迫され腸への血流が減少すること、腸のホルモン分泌の変化とレース前の緊張とストレス、またランニング中は通常時よりも食物が腸内を早く通過するのが原因ではないかと考えられています。
この「ランナー下痢」に苦しんでいるランナーは、かなりいるようです。
トラマグリーニ氏は逮捕後、5月2日に釈放されています。
校庭で糞便をしたはっきりとした原因はまだ不明ですが、数十キロも離れた高校の校庭で糞便をしたことで、今までの全ての名誉と高額な職を失ってしまったのは確かなようです。