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要点をざっくり
- 東京・新宿歌舞伎町のコインロッカーから赤ちゃんの遺体が見つかった事件で、警視庁は近くの漫画喫茶に出入りしていた25歳の母親を遺体を遺棄した疑いで逮捕しました。
- 逮捕されたのは、住所不詳、自称、無職の戸川万緒容疑者(25)です。
- 警察は女児の遺体には首を絞められたような痕があったことから、殺人の疑いでも捜査を進めています。
歌舞伎町のコインロッカーから女児の遺体みつかる
東京・新宿歌舞伎町のコインロッカーから赤ちゃんの遺体が見つかった事件で、警視庁は近くの漫画喫茶に出入りしていた25歳の母親を、遺体を遺棄した疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、住所不詳、自称、無職の戸川万緒(まお)容疑者(25)です。
参照:JNNニュース
捜査本部によると、5月8日と15日の早朝、遺体が発見されたコインロッカーに追加料金を投入する女の姿が防犯カメラに写っており、周辺の聞き込みから戸川容疑者が浮上。
6月1日の夕方に歌舞伎町の路上で戸川容疑者を発見し、任意同行して話を聴いていました。
戸川容疑者は歌舞伎町の漫画喫茶に1年ほど滞在しており、「1月ごろに出産し、(赤ちゃんの)声が出たので殺した。遺体は数日後に遺棄した」などと供述。
遺体の首にはタオルで絞められたような痕があり、捜査本部で遺体を遺棄した詳しい経緯を調べています。
女児が遺棄されたロッカー
捜査1課によりますと、戸川容疑者は5月29日までの間に、新宿区歌舞伎町2丁目のコインロッカーに女児の遺体を遺棄した疑いが持たれています。
参照:JNNニュース
同日午後、定期点検に訪れたロッカー管理会社の従業員から「異臭がある」との通報があり、発覚しました。
このロッカーからは2月27日に管理会社が別の荷物を回収しており、同課はこの日以降に遺体が遺棄されたとみています。
コインロッカーの延長料金が繰り返し支払われていたため周辺の防犯カメラを調べたところ、戸川容疑者が浮上しました。
参照:JNNニュース
女児の見つかった、ロッカーの前には花がそえてありました。
戸川容疑者は近くの漫画喫茶で生活していたと説明し、「(遺体が)持っていかれないように金を入れていた」と話しているということです。
最貧困女子では
この戸川容疑者は、漫画喫茶に1年ほど滞在しており、いわゆる「ネットカフェ難民」だと思われます。
(漫画喫茶のほとんどは、ネットカフェにもなっています)
以前、「最貧困女子」という言葉が流行りました。
これは、貧困女子以下の、どこにも相手にされないどんづまりの女子という意味です。
最貧困女子は
彼女たちは最底辺の風俗業者にすら相手にされないので、インターネットなどを使って自力で相手を探すか、路上に立つしかありません。それでもじゅうぶんな稼ぎにはほど遠く、家賃滞納でアパートを追い出され、ネットカフェで寝泊まりするようになる――すなわち「最貧困女子」の誕生です。
風俗嬢にもなれない「最貧困女子」から人生について考えてみた | 幸福の「資本」論 | ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンラインより引用
現在では、風俗産業でも10人の応募者のうち採用されるのはせいぜい3~4人という状況になっており、日本社会は(おそらく)人類史上はじめて、若い女性が身体を売りたくても売れない時代を迎えたとのことです。
この漫画喫茶は、新宿歌舞伎町にあるということなので、戸川容疑者は風俗勤務もしくは自分で客を見つけていた可能性が高いです。
そうでなければ、漫画喫茶代やコインロッカー代を支払うお金もないでしょう。
そして、妊娠、やむなく漫画喫茶で出産というところでしょうか。
しかし、よく妊婦で働けたものだと思います。
現在の日本の貧困の実態が、ここにあるような気がします。